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  「住宅は一生住み続けるもの」という従来の常識から脱皮した新たなマイホームに対する価値観が、特別な成功者や富裕層に限らず、先進的なサラリーマン層にまで浸透はめている。その動きを牽引しているのが労働環境の変化だ。
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労働環境の変化が後押しする
マンション市場とマイホームの流動性
written in 2005/11/27

 マンションの構造計算書偽造問題が世間を騒がしているが、これは近年好調なマンション業界が取り組んでいる「コストダウンによって販売価格を下げ、安価で豪華な設備のマンションを販売する」という路線が裏目に出た形といえる。「コストダウン」は自動車業界や家電業界でも必死に取り組んでいる課題だが、製品本来の性能をそぎ落として人命に危険を与えてしまうようでは、製造者(メーカー)として失格であることは言うまでもない。

「一生の買い物」としてマンションを購入した消費者にしてみれば、十何階建のマンションを分譲できるような業者は「大きくて信頼できる会社」という先入観があるが、実際にはマンション分譲ビジネスへの参入障壁は低く、他の業界に行き詰まりを感じた異業種からの進出も目立っていることが、建物の品質を落としていることの背景にはある。

しかしここ数年、新規分譲マンションの売れ行きは好調で、首都圏では戸建住宅の人気を上回っている。特に、立地条件が良い20階以上のタワーマンションの売れ行きは絶好調で、モデルルームが正式オープンする前のプレ段階で約三分の一の部屋が売約済みになるケースもあるほど。しかも最上階の一番高い部屋から買い手が付いてゆく。マンション供給が過剰傾向にあることは以前から指摘されており、いつかは市場が崩れるという専門家の指摘も聞こえて久しいが、現実のところはどうなっているのか。その動向を探ってみると、意外なマンション人気の理由と背景が見えてくる。
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この記事の核となる項目
 ●労働市場の変化が下支えする高級マンション市場
 ●労働環境で変わる“住宅”の価値観と需要
 ●住宅の乗り換えで期待するインカムゲインと資産形成
 ●住宅ローンの常識を覆すわらしべ長者的マイホーム計画
 ●分譲マンション供給過多の影響が深刻に生じる場所とは
 ●競売に殺到するマイホーム購入者を狙った不動産オークション事業
 ●消費を牽引するローン事業の台頭と住宅ローン改革への商機
 ●需給を先読みした新しい賃貸ビジネスによる副収入の狙い方
 ●マンション業界に潜む儲けの仕組みと管理市場に向けた商機
 ●ウィークリーマンションを増やすマンション投資熱の功罪


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