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  米国ではプロジェクトマネージャーから副社長、社長といった上級管理職クラ スの採用活動は、「エグゼクティブ・サーチ」と呼ばれるヘッドハンティング業者を利用することが一般的である。
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社長や役員クラスの人材を
ヘッドハンティングする人材サーチ会社
written in 2005/3/5

 企業が優秀な人材をスタッフとして獲得するためのリクルート活動にはいくつかの方法がある。最も簡単な方法は、就職情報誌に求人広告を掲載して応募者を待つことだろう。ただし、ここで一つの疑問が生まれる。「本当に優秀な人材なら求職の応募などしなくても、多くの企業からのオファーが殺到しているのではないか?」という点である。

確かにこの疑問は的を射たもので、ある水準より上の上級職に適した人材を獲得しようと考えれば、就職情報誌に求人掲載することでは期待する成果を得ることはできない。そこで、日本市場を狙って上陸する外資系企業が日本法人を設立する場合などでは、社長や重役職に適した人材を獲得するために、いわゆる「ヘッドハンティング・サービス」を利用することが多い。また近頃では、大手の上場企業がリストラ策として中高年層を対象にした希望退職制度を実施することもあるが、その際にも、ヘッドハンター達による優秀な人材のスカウト合戦が繰り広げられることも珍しくない。

このように、特定の業界内に精通したキャリアと人脈を持つ上級のビジネスパーソンを獲得するための市場は、従来の就職関連サービスとは異なり、「エグゼクティブサーチ(Executive Search)」と呼ばれている。この層に該当する人達を企業が採用したいと考えれば、求職者からの応募を受動的に待つのではなく、アグレッシブなスカウト活動を展開しなくてはならない。しかし、欧米では一般的なエグゼクティブサーチも、終身雇用制が長らく続いていた日本では未開のビジネスとして埋もれたままである。
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この記事の核となる項目
 ●上級職のビジネスパーソンを獲得する専門の人材サーチ会社とは
 ●職種階層毎に対応する米国の就職サービス形態について
 ●トップ人材を発掘するヘッドハンティング会社の仕組み
 ●中間管理職を専門にスカウトするヘッドハンティング会社の仕組み
 ●上級管理職を短期的に派遣する人材サービス
 ●起業テーマとして考えるヘッドハンティング業の着目点
 ●ホワイトカラーの転職市場を動かす人材エージェントの役割
 ●米国で成長する新人材ビジネス「従業員リース事業」への着目
 ●人材派遣を追い越して急成長する業務請負会社の仕組みと実態


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