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過去最高益の影に潜む自動車業界の憂鬱にみる
国内市場の停滞 |
written in 2004/11/6
上場企業の2004年度の決算内容から大きく業績を伸ばしていることを示す数字が目立つ。日経新聞によれば上場企業の2004年9月中間決算を集計した連結経常利益は前年より32%も伸びている。この事実からは、いまの日本は好景気といえるのだろう。
ところが中小企業の現場では「厳しい」という声が大きいことは以前と変わっていない。消費者の購買力にしても全国の百貨店、スーパーの売上統計では前年より3〜5%減少している。日本経済を全体でみれば好景気であるのに、中小企業や消費者のレベルではその恩恵を得られていないのはどこに理由があるのか。その答えを見つけるためのヒントは、いま絶好調といえる国内自動車メーカーの売上状況から探ることができる。
トヨタ自動車や日産、ホンダなど国内自動車メーカー各社は過去最高の利益を上げているが、そこには不安の要因がまったく無しと言うわけではない。その伏線として、中古車業界では販売不振に陥って閉店を決意する業者が全国各地で急増しているのだ。彼らは口を揃えるように「車が昔のように売れなくなった」と嘆く。
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JNEWS LETTER 2004.11.6
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