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優良コンテンツに対する版権管理の仕組みと 版権エージェント |
written in 2004/7/13
映画やビデオ、書籍、マンガなどの著作物から二重、三重の収益を生み出すためには使用許諾ライセンスの管理が要になる。劇場でヒットした映画をDVD化したり、ベストセラー小説を映画化、ドラマ化する際には必ずライセンス契約が交わされている。近頃では、これら著作物となるコンテンツを作り上げる最初の段階から、二次、三次のライセンス販売を念頭においているために、版権管理会社や版権エージェントという新しいビジネスの役割が重視されるようになってきた。
自分で著作物を創作するためには、優れた才能が必要になるわけだが、他の著作権者が創作した作品の版権を“商品”として扱うビジネスならば、“才能”はなくても、その分野の契約ノウハウやスキルを習得することで、版権ビジネスを手掛けることも可能になる。
小説やマンガなどの著作物の所有者は、もともと作家本人であるわけだが、作品が売れてくると、それを文庫本として刊行したり、ドラマ化、アニメ化、DVD化、キャラクターグッズ化など、様々なライセンス許諾のオファーが舞い込んでくる。この二次的な収益こそが、著作権者に魅力的な収益をもたらすことになるが、作者本人がこれらの対応をすべてすることは難しい。そこで、版権管理会社に交渉〜契約までの実務をすべて任せてしまうことが一般的である。
マンガ作品の場合には、作品を連載するコミック誌を発行する出版社が版権管理の事業部や子会社を持っていて、人気作品の主人公をキャラクターグッズ化したいという玩具メーカー等に対する交渉〜契約までを担当している。出版社の収益源といえば、書籍の売上げが主体ではあるが、その背後には出版作品に付随した版権の管理や許諾によるライセンス収入が隠れている。
(儲かる商売の裏側一覧へ)
●版権管理会社の役割と業界構造
●出版・テレビ業界における版権ビジネスの流れ
●無名の作品を発掘する版権エージェントの仕事
●アマチュア映像作品を狙うDVDビジネスの海外動向と仕組み
●音楽業界の大富豪を生み出す版権投資ビジネスのカラクリ
JNEWS LETTER 2004.7.13
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