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リサイクルショップの厳しい内側と 求められる中古品の卸機能 |
written in 2004/6/5
商業統計によれば、リサイクルショップ(中古品小売業)は全国で約8千店舗ある。その中の約8割は従業員5名未満の小さなショップであり、有望と言われる業界のわりには、企業化することが難しい。独立希望者向けの開業セミナーでは50%〜80%という厚い粗利益率の魅力が語られることが多いのだが、買い取った商品が滞留して不良在庫化してしまうのが、リサイクルショップ最大の欠点である。この問題を解決しない限りは大きな事業へと発展させることが難しいのだ。
企業化に成功しているリサイクルショップにはいくつかのパターンがあるが、一般の顧客から買い取った中古品を、無駄なく円滑にさばいてしまうためのシステムを構築している点では共通している。一つは、全国にFC展開することにより、系列他店が買い取った余剰在庫を新規オープンする店舗の初期在庫として供給する方法。その他には、古本チェーン店が倉庫に溜まっているマンガ本の在庫を、マンガ喫茶開業向けに販売するという方法もある。
いずれにしても、現在のリサイクルショップ業界には、一般の顧客から買い取り仕入をした商品在庫をすべて売切ってしまうための流通システムが未成熟のままであるため、これを循環させるためのサービスが求められている。
(儲かる商売の裏側一覧へ)
●中古店が断れない買取りシステムの問題点
●店舗を専門店化することで価値が高まる中古品
●専門店化されるリサイクルショップの仕組み
●求められる中古業界における卸売機能の役割
●中古品販売業界が抱える在庫問題と有望中古ビジネス
●"リビルド"することで再生する中古品の商品価値と需要
JNEWS LETTER 2004.6.5
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