儲かる商売の裏側
  
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  お宝ブームの折り、趣味のコレクション市場でもプレミア相場が形成されるようになった。しかしそこで高値の商品を掴まされているのは、いつも一般の消費者である。プロまたはセミプロと言われるコレクター達はブームに影響されることのない本物のコレクション投資術を身に付けている。
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プレミア相場の陰で損をする消費者と
本物のコレクション投資
written in 2003/12/12

 いわゆる「お宝ブーム」という言葉が聞かれるようになって久しいが、現代の消費者は身近な分野で“お宝”を持ちたいと考える傾向が高まっている。わかりやすく言えば「プレミア価値の付いた商品」に対する購入欲が高くなっているということだ。昔なら“お宝”を所有するのは、一部の富裕層に限られていたが、現代ではそれが一般の層にまで広がっている。

「お宝=プレミア価値の付いた商品」として考えると、現代では様々なお宝が存在する。ブランドバッグや高級ワインなどの中には、定価よりも遙かに高い価格で取引されている物も少なくない。もともとは一部の愛好者達によって人気が高まっていたものだが、最近では「この商品の価値が高い」という情報が流れると一般の消費者達も“にわかマニア”となってその商品を購入しようとするため、取引価格が急騰するという現象が起こっている。

プレミア商品に手を出す顧客の心理としては、他の人がまだ持っていない商品に対する所有欲の他に、「更なる将来の値上がり」を期待して購入する人も少なくない。100万円を銀行に預けても300円程度の利息しか付かない時代でも、人気商品に対するプレミアは定価の 1.5倍、2倍と跳ね上がることもあるため、投資目的でプレミア商品を購入する人も出はじめているほどだ。

しかし実際にプレミア商品をコレクションして「儲けた」という人の話はあまり聞かない。商品のプレミア市場は株式市場と同じで、ブーム(人気化)によって儲かるのは一部のプロ(業者)のみで、残りのアマチュア参加者達は“人気の天井”で高値の商品を掴むことになるため、購入後の相場は値下がりするばかりだ。(儲かる商売の一覧へ


この記事の核となる項目
 ●意図的に形成されるプレミアム商品市場の仕組み
 ●バイオリンに学ぶコレクション投資の方法
 ●トレーディングカード取引にみるプレミア商品の作り方


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