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規制によって秩序と相場が維持されている 屋外広告業界の仕組み
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written in 2003.4.9
各種媒体を総合した広告の市場規模は年間およそ6兆円を超えるが、その中で最も大きなウエイトを占めるのは、マスコミ4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)で、市場全体の約64%を占めている。一方、起業テーマとして人気の高いインターネット広告は、まだ 1.2%のシェアに過ぎず、その中に多くの競合がひしめき合っている状態が続く。
広告ビジネスを検討するのであれば、インターネット以外の媒体に着目してみることでも活路を開けることがある。“広告”は人通りが多くて、露出度が高い場所であれば、どんなものでも“媒体”として成立する潜在性を秘めているため、他社とは異なる視点を持てば、競合の少ない分野で優位な広告事業を展開することも可能だ。
地味ながら底堅い広告市場として定着しているのが「屋外広告」の分野である。街を歩けば、ビルの屋上や壁面、道路沿いに様々な広告塔や立て看板を見つけることができるが、これら屋外広告は約3000億円(広告市場全体の約5%)の市場があり、インターネット広告よりも遙かに規模が大きい。
屋外広告は不動産事業と共通するところがあって、人通りの多いエリアにある建物や土地に目を付けて、そこに広告看板を立てる権利を獲得した後、企業クライアントに対して広告枠を売るビジネスだ。不動産事業では、立地条件の良い場所を確保するのに多額の資金を要するが、屋外広告事業では土地や建物のオーナーと広告料をシェアする方式のため、事業立ち上げにかかる元手は不動産業ほどかからないのが利点である。
●複雑な屋外広告の流通構造
●広告価格を押し上げる屋外広告の規制
●屋外広告業界の動向とマーケットプレイスが生みだす可能性
●規制緩和で変わるタクシー業界の新ビジネスとIT化の波
JNEWS LETTER 2003.4.9
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