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ウィークリーマンションを増やす マンション投資熱の功罪
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written in 2002.11.5
定期預金をしても0.03%という超低金利時代に、資金の投資先に悩んでいる人は少なくない。かといって、株に投資して大損はしたくない。総務省がおこなう「貯蓄動向調査(平成12年)」によれば、不況といえども、1世帯あたりの平均貯蓄額は1400万円弱となっている。もちろん、一部の富裕層にマネーが集中している状況はあるものの、数千万円規模の資金を有効に運用したいと考えている人は多いようだ。
そんな人達の間で、ここ数年人気になっているものに「マンション投資」がある。バブル崩壊以降、マンション物件購入による値上がりは期待できないものの、売りに出ている物件(新築、中古)は多いために、これらを安値で購入して賃貸することで家賃収入を得れば、預金金利よりも遙かに高い利回りを得ることができるという目論見だ。
《マンション利回りの考え方》
例えば、ワンルームマンションの中古物件を1500万円で購入して、月10万円の家賃で貸せば、表面上の利回りは8%(120万÷1500万円)ということになる。ただし実際には、物件を維持するための修繕費がかかったり、空室になっている期間が点在したりして、実質的な利回りはこれよりも低下する。
それでも資産家の投資意欲は高く、割安な優良物件へのアンテナは高く張り巡らされている。最近では、裁判所が実施する不動産競売に優良物件が登場すれば、入札価格も競り上がって、安値で仕入れることが難しくなっている。本気で割安物件を購入したいのであれば、“一部屋”でなく、一棟丸ごと購入しなければいけない時代へと移っている。“一棟買い”であれば、少なくとも億単位の資金が必要になるが、それだけの資金を容易に準備できる“買い手”の数はぐっと少なくなるために、割安の買い物ができるわけだ。
このようにマンションへの投資が加熱していく中で、賃貸マンション市場にも変化が生じてきている。
●短期利用者のニーズを掘り起こすウィークリーマンション
●変化するウィークリーマンションの運営形態
●ウィークリーマンションへ流れる不良物件の事情
●労働形態の変化で需要が拡大するSOHOレンタルオフィス市場
●副業として考える24時間コイン式駐車場経営の採算性
JNEWS LETTER 2002.11.5
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