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厨房機器業界の現状とEコマースによる
B-to-B市場開拓の可能性
written in 2000.7.15

 2000年、国内の大手ビールメーカーが懸賞企画として生ビールサーバーを取り上げたところ大きな反響があり、これを受けてキリンビールがインターネットに限り販売を行った。これも既に完売という盛況さだ。ビールサーバーといえば業務用厨房機器であり、一般家庭での利用はほとんど考えられていなかった。

 この流れを受けて、業務用ビールサーバーを購入したいというニーズが高まっている。飲食店に限らず、ホームパーティや企業のイベントでの活用という新市場が開きつつあるようだ。ところが、国内ネット上で業務用ビールサーバーを購入できるサイトというのは皆無である。これはビールサーバーに限らず、業務用厨房機器全体の業界構造や流通ルートが固定化、停滞しているところに原因がありそうだ。

 脱サラした新規独立者が小さなラーメン屋を開業しようとすれば店舗内装費だけで1000万円程度かかるのが現状だが、その中で大きなウエイトを占めているのが厨房機器購入費用である。

 しかし、実際には開業者自身が厨房機器を専門業者から購入するのではなく、店舗工事一式を任せた建築業者や内装業者を経由して納入されるケースがほとんど。ここに厨房機器の価格が割高に設定されている要因がある。また厨房機器は店舗設計に応じた受注生産型が多いことも流通経路が固定化することにつながっている。



●厨房機器業界の現状
 ・受注型厨房機器の流通ルート解説
●厨房機器のオンライン通販〜B-to-BからB-to-Cへ
●厨房機器オンライン販売の動向(米国サイト事例解説)



JNEWS LETTER 2000.7.15
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