三密を避けた会議や研修のスタイルとして「キャンピングオフィス」の形態が開発されている。在宅勤務を導入する企業が増える中、社員同士のコミュニケーション不足を解消する目的で「屋外でミーティングができる場所」へのニーズが高まっているJNEWSについてトップページ
3密を避けた屋外研修ができるキャンピングオフィス

JNEWS
2021/4/19

 三密を避けた企業向けのミーティングや研修のスタイルとして「キャンピングオフィス」の形態が開発されている。考案したのは、アウトドア用品の総合メーカー、スノーピークの子会社として2016年7月に設立された株式会社スノーピークビジネスソリューションズ(愛知県岡崎市)で、自然豊かなアウトドア環境の中で、大人数での会議や研修を行うためのテント設営から、キャンプ体験をベースしてチームワークの向上やコミュニケーションを充実させる研修プログラムのコーディネートまでを行っている。

キャンピングオフィス・アウトドア研修

具体例として、「CAMPING OFFICE新入社員研修」は、新入社員向けのアウトドア研修プログラムで、協力してテント設営を行う中でチームビルディングの体験を行う「チームビルディング研修」、テントの中で自社の可能性・認知・視点を拡げるための話し合いを行う「クリエイティビティワーク研修」、焚き火を囲んで車座でコミュニケーションをする「ビジョンシェアリング」などのプランが提案されている。
このアウトドア研修にかかる費用は、参加者1人4万円~(10名以上)で、各企業の要望によってアレンジが可能。


スノーピークビジネスソリューションズでは、キャンピングオフィスの全国展開に向けて、施設パートナーの募集も行っている。日中は開放的な自然の中でのテント設営と、焚火、バーベキューなどができる屋外スペースがあり、夜は屋内で就寝できる宿泊ができるリゾート施設やホテルなどが対象となっている。

2021年4月にオープンした「CAMPING OFFICE浜名湖」は、東急リゾートタウン浜名湖が経営するリゾートホテル、ハーヴェストファーム浜名湖の中にあり、芝生広場の中にテント設営をして会議やミーティングを行える。利用コースには宿泊プランと日帰りプランがあり、雨天時にはホテル内のスペースでのミーティングに切り替えることもできる。

CAMPING OFFICE浜名湖

コロナ禍では、在宅勤務を導入する企業が増えているが、テレワークが長期間続くと、社員同士のコミュニケーションが不足して、上司と部下との信頼関係やチームワーク力が低下することが懸念されている。そうしたデメリットを解消する目的で、日常とは異なるリラックスした環境の中で、雑談を含めた深い交流ができる機会を定期的に設けることは、メンタルヘルスの面からも重要視されるようになっている。


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