リアル出張に代わる製造業向けVR工場視察プラットフォーム
デスクワークの職種ではリモートワークの普及が進んでいるが、製造業の分野でもリモートワークのニーズは高まっている。大手のメーカー企業は、本社の社員が国内各地や海外の生産工場を定期的に視察して、製造工程の改善点を探ったり、製品品質の監査などを行っているが、コロナ禍では出張をできるだけ控える必要があるため、リモートによる工場視察が行われるようになっている。
NEWJI株式会社が、2020年10月から立ち上げているオンライン工場視察プラットフォームの「NEWJI VR」は、工場の現地に設置した4K対応の360度カメラと、本社オフィスとをオンライン接続して、生産現場の様子をリモート視察することができる。
リモート視察の方法には、PC画面でマウスを動かしながら、工場全体を見渡したり、製品の表面処理や傷などをチェックできる「360度+接写モード」と、VRヘッドセットを装着して、任意の方向から工場内部を確認する「VRヘッドマウントディスプレイモード」の2種類がある。また、工場のライブ映像を画面共有しながら、大人数のWeb会議を行うことにも対応している。
「NEWJI VR」はサービスの開始から5ヶ月で120社以上の問い合わせ実績があり、その8割は、国内各地や海外に生産拠点を持つ上場企業となっている。NEWJI VRの利用体系は、ライブ配信機材と配信アプリがセットになった年間ライセンス料(55万円)と、オンライン視察の時間数によって利用料が従量課金される仕組み(PROプランで25,020円/3時間)になっている。PROプラン以上のコースでは、全世界にある工場を対象にオンライン視察を行えるため、リアルな出張にかかる費用を大幅に軽減することができる。
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