コロナ入国制限緩和に向けた外国人材支援サービス
日本政府は、ビジネスでの長期赴任や就職を目的とした訪日外国人に対して、コロナ対策としての入国制限を10月1日から緩和しはじめている。ただし、入国後14日間は行動制限があり、ホテルなどの宿泊施設で自主隔離をした後、新居での生活をスタートさせなくてはいけない。
これは「レジデンストラック」と呼ばれるスキームで、2020年10月時点では、ベトナム、タイ、豪州、ニュージーランド、カンボジア、シンガポール、韓国、中国、香港、マカオ、ブルネイ、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス、台湾が対象国となっており、感染状況が落ち着いている国から訪日の緩和措置がとられている。
通常、外国人材の日本赴任では、招聘する日本の企業側が、レジデンストラックに対応した自主隔離用のホテル手配から、その後の新居探しをサポートすることになるが、その作業を代行するサービスが登場してきている。
グローバル人材の採用支援を行う、フォースバレー・コンシェルジュ株式会社(東京都千代田区)では、外国人材の就労ビザ取得から、コロナ禍で必要な受け入れ対応全てをパッケージ化し、入社後の定着まで一貫して全面的にサポートする「レジデンストラックパッケージ OMOTENASHI 受入・定着支援サービス」を2020年10月7日から開始する。
同サービスでは、空港での出迎えから、14日間の宿泊施設の手配、隔離終了後の住宅探し、銀行口座の開設、携帯電話やインターネット回線の契約など、日本での生活に必要な手続きをOne Stopでサポートする。また、日常生活で困ったことから緊急時の対応を24時間体制で行う、母国語(英語、中国語、韓国語、インドネシア語など18言語)で対応するコールセンターサービスも運用している。
フォースバレー・コンシェルジュ社は、インド工科大学、シンガポール国立大学をはじめとした世界の大学、約700校と新卒採用のネットワークを保有。現地での合同企業説明会・選考会を行い、日本への就職を希望する外国人材と日本企業とのマッチングを行っている。経済産業省や地方自治体からの事業も受託して、新興国の若手人材の日本での就職支援も行っている。
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