地方旅館を活用した子連れリモートワークの働き方
新型コロナウイルス感染対策として、企業の在宅勤務導入や小中学校の全面休校など多方面で影響が出ている中、蓼科にある老舗旅館の「蓼科 親湯温泉」では、2020年3月2日~3月31日の期間で、子連れの在宅勤務者を対象とした「リモートワークプラン」を提供している。期間中は、宿泊料金(朝夕個室食付き)の基本料金が10%割引になることに加えて、同行する子ども(小学生2名まで)の料金は無料になる。
リモートワークに適応した旅館内の設備として、客室内の無料Wi-Fi、ロビーには共用プリンターが用意されている。ウイルスの感染対策としては、朝夕の食事は個室での提供、全客室に空気清浄機とアルコール消毒ポンプの設置、全従業員のマスク着用などが配慮されている。同旅館は、もともと日本人の宿泊者が90%以上、外国人が3%台という内訳だが、外国人宿泊者に対しても、チェックイン時に「ウイルス拡散防止の注意喚起」の案内を多言語で配布している。
全国では、新型コロナウイルスの影響により、ホテルや旅館の予約キャンセルが相次いでいるが、企業が在宅勤務制度を相次いで導入している中、リモートワーク向けの宿泊プランを新設するアイデアは、他の宿泊施設でも参考になる。
「蓼科 親湯温泉」は、大正十五年創業で、2019年4月に100周年カウントダウンプロジェクトとして、明治、大正、昭和期の蓼科の軌跡を残すべく、当時この地区の文化の中心であった姿を表現した全館リニューアルを敢行。同館のラウンジでは、昭和初期に出版され、当時の装丁のままの保管されている蔵書(約3万冊)を閲覧することもできる。
《子供無料のリモートワークプランの内容》
・基本料金より10%割引
・子供料金無料(小学生までの子ども2名様まで)
・朝夕個室食
・ロビーにてプリンター利用
・客室内、ロビー内にて無料Wi-Fi利用
・客室内空気清浄機設置
・連泊する際には昼食無料サービス
・貸切露天風呂30分無料サービス
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