インサイドセールス専用に開発された「ベルフェイス」のオンライン商談システムは、顧客が専用アプリをインストールする必要なく、ビデオ通話とPC画面の共有ができるように、ネット回線と電話回線を併用しているのが特徴。 (JNEWSについて
インサイドセール専用オンライン商談システムの開発

JNEWS
2018/12/12

 顧客との商談をリモートで行うインサイドセールスは、最低限のシステム構成として、Webカメラ付きのPCとネット回線(平均10Mbps以上)、ビデオ会議システムがあれば、簡単に環境を構築することが可能なもので、ビデオ会議システムには、Skype、Googleハングアウト、ZOOMなどツールが無料または安価で利用できる。

ただし、これらのツールは個人間の会話や社内会議用に開発されているため、ビデオ通話をする双方が使い方に慣れている必要がある。新規顧客との商談では、SkypeやハングアウトのIDを持っていない、というケースも多いため、実際に営業のオンライン商談で活用するには、使いづらい面がある。


インサイドセールス専用システムの開発は、米国でもこれからの段階だが、日本では、2015年の創業で社員数50名の「ベルフェイス(bellFace)」という会社が、独自に考案した特許出願済の技術でオンライン商談のシステムを開発している。
その中には、リクルート、NTT東日本、楽天トラベル、パーソルキャリア(旧インテリジェンス)、エンジャパン、ベネフィット・ワン、ユーザベース、プロトコーポレーションなどの上場企業も多数含まれている。

 ベルフェイスのオンライン商談システムは、営業対象とする顧客が専用IDを取得したり、特別なアプリをインストールしなくても、ビデオ通話とPC画面の共有ができるように、ネット回線と電話回線を併用しているのが特徴。営業担当者は、商談を始める前に数字4桁の「接続ナンバー」を電話やメールで顧客に伝え、Webブラウザーで、ベルフェイスのサイトからオンラインルームにアクセスしてもらうと、約5秒で担当者と繋がる。

オンラインルーム上の商談では、音声は電話回線、Webカメラ映像や資料データの表示はネット回線が使われるため、ネット回線が不安定になっても、商談自体が完全にストップしてしまうリスクが解消されている。顧客側でも顔をカメラ表示するか否かは、商談開始時に設定することができ、プライバシーに配慮している他、画面に表示される容姿を美しく見せるビューティーモードも装備されている。

また、オンライン商談を円滑に進めるための機能として、営業担当者の経歴や私的な趣味などもわかる「名刺プロフィール機能」や、商談で使用するExcelやPDFの資料をシーンに応じて切り替えて表示する機能、担当者と顧客の双方で商談中のメモを保存、共有できる機能も用意されている。

さらに、オンライン商談の様子は録音・録画して、社内で共有することが可能だ。
顧客に資料を説明した順番や、商談の進行状況もセールスログとして記録されるため、商談中どの部分を改善したら営業成果を高められるのか、といった反省会を社内で行ったり、上手くいったセールスのトーク集を「成功マニュアル」としてテキスト化しておき、他のオンライン商談中にリアルタイムで、画面上に表示させる「トークスクリプト機能」もある。

客先に出かける訪問営業とは異なり、オフィス内で行われるインサイドセールスは、商談の内容を他の同僚や上司も把握することができるため、セールスの改善点を浮き彫りにして、成功ノウハウへと昇華していくことができる。

■ベルフェイスの商談手順(映像)

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