mellowは、商業施設やオフィスビルの地主オーナーから空きスペースを借り受けて、そのエリアの雰囲気に合った移動販売業者とのマッチング事業を展開。2首都圏を中心にした70ヶ所以上のスペースでフードトラックの出店を仲介している。
移動販売車の出店地を仲介するプラットフォーム事業

2018/7/27

 オフィス街のランチ時には多様なフードトラックを見かけるが、その仕掛け役となっているのが、株式会社mellow(東京都渋谷区)が展開する「TLUNCH(トランチ)」というモビリティサービス向けのスペース貸し事業だ。mellow社は、商業施設やオフィスビルの地主オーナーから空きスペースを借り受けて、そのエリアの雰囲気に合ったフードトラックなど移動販売業者とのマッチングを行っている。サービスの開始は2016年だが、現在までに首都圏を中心にした70ヶ所以上のスペースで、主にフードトラックの出店(約370店舗)を仲介している。

フードトラック業者は、出店に際して毎月固定の家賃を払う必要は無く、売上の15%を支払う方式のため、オフィス街の好立地に最小限のリスクで出店することができる。そのため、料理人の新たな起業形態としても適している。

ビルのオーナーに対しては、売上の5%がスペース使用料として還元される仕組みになっている。フードトラックが提供する料理は、洋食、イタリアン、アジア・エスニック、フレンチ、和食などで、一般のレストランとは異なるユニークなメニューが多いため、ランチ時には出店スペース周辺への集客効果も期待できる。これらのフードトラックは、独自のシャッフル制度により、出店場所が定期的に変更されていくため、常に新たな話題を集めることもできる。

mellow社では、フードトラックの他にも多様な業態のサービス業を出店対象としており、2018年7月からは、トラック内で肩こりや体のハリをほぐす施術を10分1000円~で行う、移動型のリフレッシュサロンもオープンさせた。施術については、関東エリアで29店舗のリラクゼーションサロンを展開する「もみの匠」のスタッフが担当している。

モビリティサービス・プラットフォーム「Mellow」

この記事に関連したJNEWSバックナンバー
個人ドライバーの運送業立ち上げと小口配送の市場開拓
ポップアップショップを活用した起業モデルと実店舗の新業態
完全歩合で人材採用する「もみほぐしサロン」のビジネスモデル
eフードビジネスによる中小飲食店の生き残りと再生の方向性
フードトラックからスタートするナチュラルフードビジネス
開業コストを抑えて走行するファッショントラックの起業モデル
※アクセスにはJNEWS会員ID、PASSWORDが必要です。

(国内ビジネス事例集) / (トップページ) / (JNEWSについて)

JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
 
Page top icon