通院または入院する患者の約3割は、主治医以外の医師にも治療方針の相談ができるセカンドオピニオンの必要性を感じている。それに伴い、ネットから病状に合った専門医を探してセカンドオピニオンが受けられるサービスへの需要が高まっている。
ネットで治療相談ができるセカンドオピニオンサービス

2018/6/15

 病状や治療方法について他の医師に「第2の意見」を求める「セカンドオピニオン」への社会的ニーズは高まっており、厚生労働省が平成25年に発表した「平成23年受療行動調査」によると、80%の患者様が「セカンドオピニオンを受けてよかった」と回答している。しかし、セカンドオピニオンを効果的に利用するには、症状に該当する専門医を探して受診する必要があり、地方在住で医療人脈が無い患者にとっては難しい面がある。

リーズンホワイ株式会社が2018年4月から立ち上げた「Findme(ファインドミー)」は、オンラインで相談ができるセカンドオピニオンサービスで、がんの治療方針で悩みや不安を抱えている患者と、その家族を主な対象にしている。相談者は、Findmeのプラットフォム上から、匿名で主治医の紹介状や検査結果をアップロードし、相談内容を入力すると、その分野に詳しい専門医からセカンドオピニオンのオファーが届く。その中から、詳しい見解を聞いてみたい医師を選択して、セカンドオピニオンのレポート作成を依頼することができる。

Findmeの利用料金は、相談内容を投稿して医師からのオファーを取得するのに1回3,000円、セカンドオピニオンの依頼(レポート作成)が医師1人につき20,000~50,000円。希望によって、複数の医師にセカンドオピニオンを依頼することもできる。

Findmeには、約1200人の医師が登録しているが、その参加資格は、医師歴10年以上、DPC対象病院に勤務していることが条件となっている。DPCは、厚生労働省が推進している高度な医療水準と、病院の情報管理体制の標準化を目的とした制度で、DPC対象病院は、入院患者ごとの診断名、治療方法、入院日数などのデータを厚生労働省に提供する必要があることから、信頼性の高い病院としての指針にもなっている。

ネット型セカンドオピニオン「Findme」

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