EntrupyはAIによる高級ブランド品の鑑定サービスを日本でも展開。ブランド品の中古ショップなどが、スマートフォンに接続した携帯型スキャナーで鑑定品を撮影すると、画像データベースと照合され15~20秒ほどで真贋の判定結果が出る。
AIによるブランド品の鑑定サービス「Entrupy」

2018/2/14

 日本でも本格的な事業展開を開始することを発表した「Entrupy」は、AI(人工知能)を使った高級ブランド品の鑑定サービスを、2016年から米国で展開している。Entrupyは科学技術者と学者のチームが創業した会社で、ディープラーニング(深層学習)のアルゴリズムと何百万枚もの独自のマイクロ画像データベースを使って、物理的な製品の真贋を判定することができる。鑑定の回数が増えるほど、システムは自動的に学習をするため判定制度は向上していく。

この画像データベースは、ルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスなど15の高級ブランド品に対応しており、数百社の中古ブランドショップやマーケットプレイスでハンドバッグや革小物の真贋判定に利用されている。

Entrupyの使い方は、Wi-Fiが利用可能な場所で、携帯型スキャナーを鑑定品にあて、スマートフォンの専用アプリで撮影した複数の画像を送信する。画像はEntrupyが蓄積しているデータベースと照合され、15~20秒ほどで真贋の判定結果を受け取ることができる。
判定結果に対しては、Entrupyが独自の鑑定書を発行して、万が一偽物だった時の金銭補償までを提供することで、鑑定の信ぴょう性を担保している。

従来、ブランド品の鑑定は、縫い目を数え、革の表面を触り、プリントパターンに目を凝らすなど、鑑定担当者の経験必要で、担当スタッフの短期間の教育だけでは対応できない。また、ネット上のC2Cマーケットプレイスに出品される商品を、実物を見ずに鑑定することは難しかったが、この技術を使えば写真から偽物を発見することができる。

Entrupyは同技術で特許を取得しており、米国では2016年からのサービス開始以来、総額3,000万米ドル(約33億円)以上の中古ブランド品を鑑定してきた。Entrupyシステムの利用体系は、1ヶ月に行う鑑定認証の件数によって複数のプランがあり、月5件までが99ドル、月30件までが399ドル、月100件までが999ドルとなっている。

Entrupy(日本語)

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