鍵の受け渡しを無人化するIoT不動産物件内覧ツール
2018/01/29
不動産物件向けのITソリューションを提供する株式会社スマサポでは、有人による鍵の受け渡しをせずに内覧物件の鍵を開けられる「スマサポキーボックス」をリリースしている。
このシステムでは、実際の扉を開錠する物理鍵をスマサポキーボックスの中にセットしておき、内覧希望者を案内する不動産仲介業者が、専用の「スマサポキーアプリ」をインストールしたスマートフォンをかざすことで、ボックスを開錠できる仕組み。内覧する部屋の開錠は、通常の物理鍵を使用するため、玄関のキーを変更することなく、すべてのアパートやマンション物件に対応できる。ボックスの取り付けはマグネット式となっており、設置工事は不要。
具体的な使い方は、物件管理会社と提携している不動産仲介会社が、スマホアプリから内覧希望の日時を事前に予約をすると、管理会社が内覧予約の承認をする。仲介会社は、予約した当日、現地でスマホアプリからスマサポキーボックスを開錠し、部屋の鍵を取り出す。その鍵で玄関ドアを開錠して、顧客に案内をする。管理会社側は、スマサポキーボックスから予約や内覧の履歴を管理することができる。
従来の賃貸仲介の現場では、仲介業者が管理会社へ内覧希望の連絡をして、当日に管理会社から鍵を借りた後、顧客を連れて部屋の中を案内。内覧が終われば、再び鍵を管理会社の元へ返しに行く手間が生じていた。しかし、スマートロック化された鍵の収納ボックスと、スマホアプリの組み合わせにより、その手間を解消することができる。
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