ソニックデキャンタは、超音波技術により若いワインを、長年成熟したヴィンテージワインのような味と香りへと数分で変化させることができるデバイス。
超音波技術でワインを熟成させる「ソニック・デキャンタ」

2018/1/7

 海外製品の日本展開の支援を行っている株式会社ハンズエイドでは、科学的なアプローチより若いワインでも、長年熟成したヴィンテージのような味と香りを数分で実現させるデキャンタ「Sonic Decanter(ソニックデキャンタ)」を、自社の公式ストアにて発売している。

使い方は、まずソニックデキャンタの中に冷水を450ml程度入れた後、ワインのボトルをそのまま入れる。赤ワインであれば赤いボタンを押して約20分、白ワインであれば白いボタンを押して約15分でワインが熟成する仕組みになっている。


通常、ワインは自然の空気に少しずつ触れながら年月をかけて熟成されていくが、若いワインを美味しく飲むためには、ワインをデキャンタに移して強制的に空気に触れさせる「デキャンティング」をするのが一般的。しかしこの方法では、必要以上の酸化を促してしまい、ワインを劣化させてしまう欠点もある。

それに対して、ソニックデキャンタは、空気と触れさせる酸化とは逆のアプローチで、超音波の振動により、細かい気泡でワインを攪拌(かくはん)することによって、酸素を抜く効果を実現した。その結果、ワインは劣化することなく、約20分でワインそのものの味や、舌触り、香りの質を高めることができるという。研究所の調査分析では、防腐剤として使用されている二酸化硫黄(SO2)の減少、ph値の減少、アントシアニンの減少などが、具体的なデータとして確認されている。

ソニックデキャンタは、米国の宇宙工学や医療機器などで使われる超音波技術の開発に関わってきたエンジニアが起業し、開発したもので、2014年にKickstarter(キックスターター)で予約販売が開始された。日本では、2016年に「MAKUAKE」で予約受付が開始され、目標設定の6倍にあたる受注を獲得して、正式な製品化が実現している。価格は34,800円。販路はオンライン販売の他に、今春からは小売店の店頭でも販売されていく予定。

Sonic Decanter(ソニックデキャンタ)

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