凸版印刷は、同社が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」のアプリ内で、消費者の位置情報(現在地)に合わせて、小売店舗がタイムリーに広告やクーポン情報を配信して、店内へと誘導できるコンテンツ配信サービス「ココチラ」を開発した。2016年8月から、イオン、イトーヨーカドー、ヤオコー、東急ハンズなどの大手ショッピングセンターに導入していく。
このサービスは、店舗内に設置したビーコン端末から、店の周辺にいる消費者のスマートフォンに対して、情報コンテンツのPUSH配信をする仕組みになっている。ココチラの導入店舗は、自店に誘導しやすい“射程圏”(=「ジオフェンス」と呼ばれる仮想的な地理的境界線)を地図上に設定する。その圏内に入ったユーザーへ、クーポン情報を自動的に配信したり、射程圏の滞在時間を測って、情報を発信するタイミングを設定することも可能。
ココチラの利用策としては、自店周辺にいる人に、タイムセール情報を配信する。ショッピングモール内の別の店にいる人に、割引クーポンを発信する。勤め帰りの主婦に、惣菜の出来たて情報を配信する。などの用途が考えられる。
ココチラの利用体系は、導入店舗に対して1プッシュ通知ごとに10円の利用料と、通知のデータ量に応じた従量課金制を想定しているが、2016年8月〜11月末までは無料のトライアルキャンペーンを実施する。
なお、消費者がココチラの情報発信を受けるには、Shufoo!(シュフー)のスマートフォンアプリをインストールした上で、「PUSH通知をON」「位置情報を許可」「BluetoothをON」の設定にしておく必要がある。導入店舗にとっては、店前すべての通行者などに情報を発信できるわけではなく、Shufoo!の登録ユーザーで特売情報などのPUSH通知を容認している消費者に発信先は限定される。
■Shufoo!
http://www.shufoo.net/
■Shufoo!のスマホアプリ
http://www.shufoo.net/contents/about/smartphone.html