株式会社インベスターズクラウド(本社:東京都千代田区)では、購入後のリノベーションを前提とした中古マンションの仲介サイト「スマリノ」を運営している。専用のスマホアプリで会員登録をして、コンシェルジュにチャットで相談することにより、一般には非公開の、リノベーションに適した優良な中古マンション物件を紹介する仕組み。
近年では、低価格で購入した中古マンションを、理想の間取りに作り変えたり、住宅性能を向上たりするリノベーション(大規模リフォーム)が流行っている。リノベーションは、築年数が古いマンションを投資家が購入して、賃貸物件や民泊物件として活用するケースでも増えている。
スマリノでは、物件の紹介から、住宅ローン申し込みのサーポート、売り主との売買契約の仲介、リノベーション工事の手配、完成した工事の最終検査までを行って、買い主への物件引き渡しを行う。また、リノベーションの予算については、部屋の広さや、キッチン、バス、トイレ、壁などの仕様を選択していくことで、工事金額が自動算定できるシミュレーション機能が用意されているため、物件売買の契約時には「物件価格+リノベーション費用」のトータルで資金計画を組むことができる。
また、インベスターズクラウド社は、中古マンションのネット売却サービス「マンションマーケット」との提携により、オンライン販売機能を強化していくことも発表した。マンションマーケットでは、売り主が売却したい物件の査定から、購入希望者の募集、価格交渉など、必要な手続や作業の大半をオンラインで行い、最終契約までは一度も対面で対応することなく、物件売買をマッチングすることが可能な仕組みを構築している。手続きを効率化することで、仲介手数料も「49.8万円」の定額制という、不動産業界では画期的な取り組みを行っている。
●スマリノ
http://www.sma-reno.jp/
●マンションマーケット
https://mansion-market.com/
●関連:住宅ローン市場を塗り替えるネット銀行の台頭と顧客開拓力
●関連:ライフスタイルで変化するマイホームの価値観と売買スタイル
●関連:
Airbnbによるマイホームの収益化と別荘オーナーとしての道筋