NFTで収益化するダンスモーションの権利ビジネス
ブロックチェーン上に改ざん不可の所有証明書を記録できる「NFT(非代替性トークン)」の普及により、新しい分野の知識やスキルを資産化することも可能になってきている。具体例として、ダンサーは自分のスキルを権利化することが難しかったが、ダンスの動作を「モーション権」として販売するビジネスが、2020年頃から急速に伸び始めている。
仮想通貨とNFT取引のプラットフォームを開発するシンガポール拠点の「Enjin」では、ストリートダンサーの団体「Beauty in the Streets」との提携により、ダンサーの動作表現をゲーム上のキャラクターに再現させる権利を、NFTトークンとして販売できる仕組みを、2021年3月にリリースした。実際にオンラインゲーム「AlterVerse」の中では、米国の著名なストリートダンサー、Snap Boogie氏のダンスモーションが再現されている。
■AlterVerse上のダンスモーション
ダンス動作をNFTトークンとして販売できることで、ダンサーはゲーム会社に対して自分のモーション権を販売することができ、さらにゲーム会社はファンや投資家に対して、モーション権を転売することもできる。ゲーム上で登場する希少アイテムは、これまでにも二次市場のマーケットプレイスで流通しているが、有名ダンサーのモーション権付きのゲームキャラクターは高値で取引されていく可能性がある。
ダンスのモーション権については、日本でもエイベックスが「AssetBank」というデジタルコンテンツのNFT化をするプラットフォームを立ち上げて収益化を目指している他、マイクロエンタテインメント株式会社が、プロダンサーの振り付けを、AIによって解析・データ化したモーション権の取引ができるマーケットプレイス「GESREC」を立ち上げている。同サイトの中では、世界トップダンサーのモーションが1動作(10~20秒)あたり、10~20万円で販売されている。
■GESREC
■ダンスモーション映像
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