著作権保護期間を経過したパブリックドメインの書籍を現代版に再編するコンテンツビジネスが注目されている。その中でもオーディオブック(音声作品)としてYouTubeに投稿することで収益化に成功しているケースは海外に多い。
著作権消滅作品のオーディオブック化とYouTube連携モデル

JNEWS会員配信日 2018/4/25

 著作権の保護期間が経過した古い書籍を活用するアイデアとして、電子書籍としての出版はわかりやすいが、近年では、専用のアプリや端末で読む電子書籍の売上げが落ち込んでいる。その理由として、紙の本と比べても、電子書籍は、購入後にファイルが開かれなく確率が高いことがわかってきている。ニールセンの調査でも、英国の出版業界では、紙書籍の売上が2015年から2016年にかけて7%伸びているのに対して、電子書籍は4%の売上減少となっている。

その一方で、書籍を音声朗読した「オーディオブック」への需要は拡大している。
本に書かれている知識を、“読まずに”吸収したい読者層は、20代の若者や、忙しいビジネスパーソンの中で増えており、通勤中の電車やマイカー車内でオーディオブックを聴くスタイルが定着してきている。

パブリックドメイン作品の中から良書を掘り起こして、オーディオブックとして販売することは、個人の起業テーマとして注目されているが、これにも不安要素はある。有料商材として販売数を伸ばしていくことのハードルは高いし、オーディオブックのメジャーな販路である「アマゾン」や「iTunes」が決めた、価格設定や報酬率のルールに従う必要があるため、実質的な利益は思うように伸びていかない。

そこで、最近のトレンドとしてはオーディオブックをYouTube上で無料公開する方法が流行っている。そこから視聴者(チャンネル登録者)を増やして、広告収入を稼ぐやり方だ。具体例として、「Greatest AudioBooks」は、パブリックドメインの書籍を、700作品以上のオーディオブックとして公開することで、38万人ものチャンネル登録者を獲得している。取り扱う作品のカテゴリーは、SF小説、ノンフィクション、シェークスピアなどの古典、金融や投資、哲学書まで幅広い。

YouTube上で人気の高いオーディオブックは、子ども向けの作品や推理小説の他、やはり自己啓発の書籍である。パブリックドメインではないが、かつてニューヨークで活躍したファッションモデルで、幼少期の虐待や離婚、ガンなど多くの困難を乗り越えた経験から、60歳で自己啓発系の出版社を起業したルイーズ・ヘイ(1926-2017年)の著書を朗読したオーディオブックには、470万件ものアクセスが集まっている。

■Louise Hay - 40 mins everyday to CHANGE your life FOREVER

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