仮想通貨によるゲームアイテムの資産形成
JNEWS会員配信日 2017/5/19
オンラインゲームの業界では、特別なアイテムを集めることでキャラクターが強くなっていく仕組みが主流だが、これをブロックチェーン上の仮想通貨として発行、流通させていこうとする取り組みが動いている。
スイスのゲームメーカー、EverdreamSoft社(EDS)は、IndieSquare Walletとの提携により、ブロックチェーンゲームのプラットフォームを2016年に開発している。このプラットフォームは、他のメーカーにも APIとして公開されて、各ゲーム内で登場するアイテムをブロックチェーン上のトークンとして管理することができる。それにより、異なるゲーム間で同じアイテムを相互利用することが可能になる。
先陣として、EDS社が2017年4月に新作をリリースした主力ゲーム「Spells ofGenesis(SoG)」の中で、ユーザーに配布されるアイテムがブロックチェーン・トークンとして発行されている。ゲームを進めていく中では「BitCrystals(BCY)」という専用通貨を増やしていく必要があり、これはビットコインを使って購入することもできる。
プレイヤーにとって、ゲームアイテムがトークン化される利点は、各アイテムの発行枚数が、ブロックチェーン上で客観的に記録されるため、ゲーム会社がレアアイテムを乱発するような不正を防ぐことができる。また、発行されたアイテムは、分散取引所(Dex)を介して、他のユーザーと売買できるため、ゲームをすることで、真のデジタル資産を増やしていくことができる。
EDS社の創業者は、プレイヤーにデジタル資産のオーナーシップ(所有権)を与えることが、今後のゲームメーカーが生き残るための道と考えており、数年先には、アイテムに資産価値の無いゲームは誰もプレイしなくなるだろうと、プレス向けにコメントしている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます → 記事一覧 / JNEWSについて)
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