JNEWS会員配信日 2014/8/9
自社のコンテンツが他人から盗用されていないか、または自社のサイトや出版物に掲載する記事や論文が、他人の著作権を侵害していないかをチェックするためのシステムは、「Content Plagiarism(コンテンツ・プレイジャリズム)」と呼ばれており、企業、出版社、新聞社、研究機関、大学などでの導入が急速に進んでいる。
これまで、社員、ライター、研究者、学生などが執筆した原稿は「他人の文章を流用していない」という、“性善説”を元に取り扱われてきたが、ネットから気軽にコピー&ペーストができてしまう現状では、その道の専門家でも無意識のうちに盗用してしまうケースが増えてきているためだ。
プレイジャリズム(盗作)を発見するためのシステムは、収益化がしやすいために、ITベンチャーが次々と参入しはじめている。基本的な盗作発見システムの仕組みは、サーチエンジンのように、世の中で公開されている膨大な文献や記事を収集、データベース化しておき、元の原稿と類似している箇所を一覧表示できるようになっている。盗用の発見精度は、システムのアルゴリズムによって変わってくため、海外では開発競争が進んでいる。
盗作発見システムの例として、2004年からリリースされている「Copyscape(コピースペース)」には、無料版とプレミアム版(有料)の2種類があり、無料版では、Webサイトで公開している元記事のURLを入力すると、それと類似した原稿を掲載しているサイトを検出することができる。
■Copyscape(日本語には未対応) http://www.copyscape.com/
さらに、盗用チェックシステムの導入が特に求められているのが、高校や大学などの教育機関である。学生が提出するレポートや論文が上手く書けていても、近頃では、それがオリジナルの原稿であることを確認する作業が必要になってきた。
もしも盗用した原稿に対して単位や学位を与えてしまえば、教育機関としての権威や信用が失墜してしまうためだ。
■この記事の主な項目
●ゲーム実況動画による広告ビジネスと著作権管理
●コンテンツ・プレイジャリズムとは何か?
●論文レポート盗作検査システムの開発動向
●著作権者の盗用サイトに対する解決と対策方法
●共有・盗用の棲み分けと著作権を利用した集客ノウハウ
●著作権を利用したプロカメラマンの集客方法
●会社の“秘伝のタレ”はどのようにして守ればよいのか?
●動画サイトの著作権問題をクリアーにする大人の解決方法
●著作権料で稼ぐカメラマンと肖像権を売るモデルビジネス
●保護期限切れの知的資産を再利用したコンテンツビジネス
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.8.9
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