JNEWS会員配信日 2014/8/9
映像に関する著作権トラブルでは、他人のコンテンツを丸ごとコピーした盗用は論外として、意図的な不正ではなく、個人が撮影した動画の中で、他人の著作物が映っているようなケースが少なくない。著作物侵害は親告罪であるため、権利者側の判断によって扱い方が変わってくる。
その一つとして問題視されているのが、ビデオゲームをプレイしている映像をYouTube などの動画サイトに投稿しているものだ。人気ゲームを攻略していく実況映像はとても人気があり、数十万〜百万件以上のアクセスが集まることもある。
その動画に広告を挿入すれば、ゲームプレイをコンテンツとして収益化することが可能で、海外では、ゲーム実況映像の投稿が本格的なビジネスに成長してきている。
2010年から「PewDiePie(ピューディパイ)」のアカウントで、ゲームプレイの実況動画を投稿し続けているスウェーデン人、フェリックス・チェルベリ氏(24歳)のYouTubeチャンネルでは、2,900万人もの登録者を獲得しており、彼が受け取っている広告収入は、年間4百万ドル(約4億円)にもなっていることを、ウォールストリートジャーナルが報じている。
こうした成功例に便乗して、ゲーム動画で稼ごうとする者が増えてくることは予測できるが、実況動画からの収益化は、ゲーム会社の著作権ステータスに影響されている。実況映像の中には、ゲーム会社が著作権を保有するキャラクターが登場するため、動画の合法的な投稿には、ゲーム会社の許諾が必要になる。
■この記事の主な項目
●ゲーム実況動画による広告ビジネスと著作権管理
●コンテンツ・プレイジャリズムとは何か?
●論文レポート盗作検査システムの開発動向
●著作権者の盗用サイトに対する解決と対策方法
●共有・盗用の棲み分けと著作権を利用した集客ノウハウ
●著作権を利用したプロカメラマンの集客方法
●会社の“秘伝のタレ”はどのようにして守ればよいのか?
●著作権料で稼ぐカメラマンと肖像権を売るモデルビジネス
●保護期限切れの知的資産を再利用したコンテンツビジネス
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.8.9
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■この記事の完全レポート ●動画サイトの著作権問題をクリアーにする大人の解決方法
●YouTubeへのビデオ投稿による収益形成の仕組みと成功者の実態
●ゲームをすることが"仕事"になる仮想世界の通貨システム
●ビデオコミュニティの台頭で浮上する新たな映像ビジネス
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