JNEWS会員配信日 2014/4/14
ネット上のマーケットプレイスで、個人の著作物が販売できるようになったことで、著名なデザイナーやアーティストでなくても、ライセンス収入を稼げる道筋は、他でも立ちはじめている。
米国では、手芸品マーケットプレイスの「Etsy」を起点とした、「アートライセンス」のビジネスモデルが確立しつつある。Etsyの中では、個人が制作した多数のハンドメイド作品が売買されているが、その中で人気の高い作家のデザインを、アパレル、アクセサリー、インテリアなどのメーカーが二次的に採用して、自社の製品を企画するのが、アートライセンスの大筋である。
たとえば、Etsyのアカウント名「cori」で登録する主婦は、水彩画を描いて、それを、エプソンのプリンターで光沢紙に出力して販売している。20×25センチのサイズで、価格は約20ドルの設定だが、独自のデザインが高評価で、主に部屋への装飾用として多数のユーザーから購入されている。
さらに彼女のデザインは、二次的にライセンス提供されて、グリーティングカード、寝具、生地としても商品化されている。
■グリーティングカードとしての販売例 http://bit.ly/1qVVbT0
■寝具としての販売例 http://bit.ly/1grEm0I
■生地としての販売例 http://bit.ly/OYY5tQ
こうした多方面への商品展開は、「アートライセンスエージェント」と呼ばれる業者が仲介をしている。彼らは、新人アーティスト発掘の場として、Etsy出品者の動向を常時チェックしており、多くのファンを抱えている人気作者を、グリーティングカード、食器、キッチン用品、アパレル、インテリア用品などを開発するメーカーへと紹介している。
■この記事の主な項目
●地域キャラクターの利用ライセンス形態 ●ネットで育てるファスト・キャラクターのビジネスモデル ●LINEが収益化するキャラクタービジネス
●個人でも実現できる手芸作品のライセンスビジネス ●高級ブランド崩壊〜再構築による家内制職人ビジネス
●小学校が理科室の命名権を売るライツセールス市場
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.4.14
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