知的財産ビジネス事例集
  
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  弁護士や会計士のように、自分の頭(知力)で稼ぐ職業は周囲から何かと相談を受けることが多いが、その時間を金(報酬)に換えことができる手段を求める声が大きい。忙しい弁護士の中では、7分相談にのったから何円というように、タイムチャージ制を導入するケースが増えている。
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知的専門家のタイムチャージ制を実現させる
料金メーター
written in 2006/6/23

 現代のビジネスでは時間に対する感覚が次第にシビアになっている。コンビニへ商品を配送するトラックは分刻みで各店舗への入荷時間が管理されていて、それよりも数分早くても遅れてもいけない。入荷時間のデータはすべて本部側がチェックしているために、ドライバーは道路渋滞も事前に予測した上で正確な時間に荷物を配送する技術が求められている。企業のシステムに組み込まれた仕事の中では、1分1秒という厳しい時間管理の中で利益が絞り出されているのだ。

ところが、自分がいざ自営業者として独立してみると、無駄な時間ばかりを費やして全然儲からない、ということがよくある。たとえば、ホームページ制作業者が新たなクライアントから仕事を受ける場合なら、事前の打ち合わせ、制作作業、サイト完成後のフォローアップといった一連の仕事にかかる時間をトータルで考えると「見積もり金額が安すぎた」ということがよくある。しかし割高な料金の提示では、なかなかクライアントに納得してもらえないというのが実情。

このように「忙しいわりに儲からない」という症状は、経営者やスタッフの作業時間が料金体系の中に忠実に反映されていないことに起因している。クライアント側では、外注業者に依頼した仕事にどれだけの作業時間が費やされているのかを正確に確認することができないため、“時間”を基準にした料金設定に対しては否定的である。しかしこれは「時間に対する課金」が否定されているのではなく、「作業に費やされた時間が正確に測れない」ことに対しての反応だ。Webサイトやプログラムの制作者が実作業にかかった時間を自己申告したところで、その時間数には客観性がないために、時間×作業単価による料金算定の基準とすることは難しい。

電話、ガス、水道など従量制で課金されるサービスのいずれを取っても、人間がその使用量を目測で算出するのではなく、正確さが保証された機械(メーター)によって行われている。じつはそこに新たな知的スペシャリストが時間制課金(タイムチャージ)を実現させるためのヒントが隠されている。
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この記事の核となる項目
 ●タクシー運転手はなぜ文句を言われないのか?
 ●時間制課金の問題点を解決するタイムメーター
 ●弁護士業務にフォーカスしたローファームメーター
 ●ナレッジワーカーの作業時間を測る仕組み
 ●仕事の品質を重視したプログラマーコストメータ−
 ●優秀な社員に時間報酬として与えられる在宅勤務制度の動き
 ●緻密な時間管理で生まれるタイムビジネスの仕組みと動向
 ●忙しい現代人が追求する"時間の経済性"で高まる予約権の価値
 ●モノ売りから時間売りへの転換〜時間消費型サービスの視点


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