会社設立時の資本金について
事業を興すために会社を設立するときに、頭を悩ますのが資本金の捻出方法だ。しかし資本金について詳しい知識を持っている独立希望者が少ないのも事実。資本金の初歩的な解説をしてみよう。
有限会社の設立には、300万円+諸費用がかかる。
会社を設立するためには、必要な書類をそろえて登記所に提出し、登記の申請を受理されなければならない。その必要な書類の中に、300万円を確かに金融機関に預けましたという証明書がある。この証明書は金融機関に発行してもらうわけだが、この証明が終わった後には、この300万円は、自由に引き出して会社の活動に使うことができる。
ここで賢い人が頭に思い浮かべるのが、
A銀行から300万円借りて、B銀行に預け入れて証明書を取得し、すぐに引き出してA銀行に返す方法。また、C銀行から300万円借りてこの金額を絶対引き出さないという契約をして、C銀行に証明書を発行してもらう方法
しかし、これらは商法違反になってしまう。
では、何か良い方法はないだろうか。
【現物出資という方法】
これは、現金を出資する代わりに不動産、動産等を会社に提供しこれを出資金とする方法だ。
よく自分の土地、建物を出資することがあるようだが、自家用車でも出資の対象になるようだ。この方法なら、150万相当(中古車価格で)の車が2台あれば有限会社が作れることになる。ただし、現物出資の形態をとるのには、まず定款でその旨を定め、その出資した資産が申告した金額に見合うものであるのかの審査を受けなくてはならないため、手続きは面倒ではあるが・・・。
【既に登記された会社を買い取る方法】
登記はされているが活動はしていない休眠会社や赤字会社を安い値段で買い取って自分の会社として登記し直す方法は、決して違法ではない。
この方法を使うと税法上のメリットが生じる場合がある。
法人税法上、赤字がある場合5年間は繰り越すことができるということを以前のJNEWS LETTERでも書いた。これを利用して、赤字会社を譲り受ければ、当分の間かなりの利益が生じても税金を払わなくてもよいことになる。
例えば、過去5年間毎年100万円の赤字の会社を譲り受けたとしよう。
この場合、500万円の利益までは、過去の赤字と相殺する事ができ、税金ががからないことになる。バブルの崩壊以後、赤字会社を買い取って子会社にし、そこに利益を流し込む方法が流行になっている。ただし、税務署が黙って見過ごすわけはないので税務調査を受けることは、ほぼ間違いないだろう。
しかしこの行為自体は違法ではないので、経営内容にやましいことがなければ、よいのではないだろうか。
また「既に登記された会社を買い取る方法」は登記手続きの煩雑さと登録費用のカット、登記を受けるまでの時間的ロスのカットなどを目的として行われる場合もあるようだ。
【法人登記に必要となる条件】
株式会社 有限会社
資本金 1000万円以上 300万円以上
取締役 3名以上 1名以上
監査役 1名以上 必要なし
登録免許税 15万円 6万円