Ubreドライバーのように都合の良い時間帯に働けるオンデマンドワーカーの中では、本業の仕事(自営業)とオンデマンドの仕事(副業)とを組み合わせた、独自の収益モデルを構築する成功者も登場している。
オンデマンド人材に与えられる「待遇」と「自由」の接点

JNEWS会員配信日 2016/1/23

 ギグ・エコノミーの生態系では、企業は柔軟なスタイルで労働力を調達できるようになる一方、オンデマンドワーカーの権利や福利厚生を向上させることも課題になる。そこに向けては、オンデマンドワーカーをパート社員として雇用して福利厚生を充実させようとする動きもある。

しかし、すべてのオンデマンドワーカーが、待遇の変更を望んでいるわけではない。時給ベースになることで、月々の収入は安定するものの、「時給×時間数」を超えて稼ぐことは不可能になる。仕事のやり方についても、作業マニュアルの縛りが厳しくなるのも面倒だ。また、サラリーマンの副業者も、時給で雇われることは望んでいない。

そのため、高収入を稼ぐ目標を立てている者や、起業の足がかりとしたい者にとっては、オンデマンドのプラットフォームを独自のスタイルで活用しはじめている。

フォーブスの記事で、『年収25万ドルを稼ぐUberドライバー』として紹介された、フィリピン出身でサンフランシスコ在住のギャビン・エスカラー氏は、本業の宝石デザイナーと掛け持ちで「Uber」のドライバーをしている。

彼は、客を乗せた車内を“宝石セールスの場”と捉えており、自分がデザインした宝石で車を装飾し、乗客には自分が宝石デザイナーであることや、オンラインで商品を購入できるホームページのアドレスを教えている。

宝石デザイナーの仕事だけで、ジュエリー商品の売上を伸ばそうとしても、該当の見込客を集めることに苦労する。そこで、宝石のブランドイメージに近い高級車を、Uberの仕事に使うことで、宝石の購入層と合致した経済レベルの高い人達と出会える機会を増やしている。


Uberのルールとしては、乗客に対して本業の経験談などを語ることは構わない。
商品のセールスをすることについては微妙だが、乗客が不快な気持ちを抱けば、ユーザーレビューに悪い評価が付き、ドライバーは仕事ができなくなってしまう。
ギャビン氏の場合には、レビューでも高得点が付いていることから、乗客との信頼関係を築きながら、宝石の紹介をすることが上手い。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧

JNEWS会員レポートの主な項目
 ●オンデマンドワーカーは起業家か労働搾取の被害者か?
 ●企業からみたオンデマンドワーカー待遇改善の損得勘定
 ●オンデマンド・プラットフォームを踏み台にした起業モデル
 ●マイクロ起業家の新たな生態系
 ●オンデマンド・プラットフォームとの共存と独立
 ●4極分化していくフリーランスの方向性について
 ●見直されるオンデマンド・プラットホームのビジネスモデル
 ●会社を辞めずに実行する副業の進め方と事業テーマの見つけ方
 ●多分野に広がるUber型ビジネスモデルの応用と付加価値サービス
 ●シェアリング経済で豊かに暮らすネオシェアラーへの成長過程

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 ・JNEWS LETTER 2016.1.23
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