JNEWS会員配信日 2016/1/23
ライドシェアリングの「Uber」でドライバーをしている人の中では、「Lyft」でも仕事をしている人が多い。
独立事業者として仕事をすることは、“雇われている”わけではないため、同業サービスの仕事を掛け持ちすることにもルール上の問題はない。
UberとLyftでは、利用がピークとなる時間帯が異なるため、両方のプラットフォームを使い分けて仕事をしたほうが、効率的に稼ぐことができる。さらに他のオンデマンドワークとも組み合わせることで、これまでのサラリーマンやフリーランスとも異なる、新たなポジションのワークスタイルを築くことも可能だ。
「Rideshare Guy」というブログサイトを運営している、ハリー・キャンベル氏(28才)は、ブログで記事を書くことの他に、UberとLyftでのドライバー、さらに買い物代行サービスの「Postmates」と「DoorDash」でもオンデマンドの仕事をしている。
彼が一番やりたい仕事は、ブログ記事の執筆であり、そのために週40〜50時間を費やしている。フルタイムの仕事に相当する時間数だが、それ以外の時間で、オンデマンドワークのスケジュールを組んでいる。しかも、その現場で得た経験や知識などを、ブログ記事のネタ(主なテーマはライドシェアリング)にもしている。
それでも、オンデマンドワークだけでは、働ける時間数に限りがあることから、自宅を「Airbnb」でレンタルすることも併用して収入を伸ばしている人もいる。
オンデマンドワークの実践者には、ライターやデザイナーなど、好きな仕事をフリーランスで行いながら、それだけでは足りない金銭面を、オンデマンドの仕事やレンタルサービスで補っているケースが少なくない。
こうした人達は、“マイクロ起業家”と呼ばれており、新たな生態系を築きはじめている。フリーターとの違いは、オンデマンドの仕事を「生活(収入)のため」と割り切るのではなく、そこでの出会いを本業の人脈形成に役立てたり、業界の専門知識を習得するために活用していることだ。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●オンデマンドワーカーは起業家か労働搾取の被害者か?
●企業からみたオンデマンドワーカー待遇改善の損得勘定
●オンデマンド・プラットフォームを踏み台にした起業モデル
●マイクロ起業家の新たな生態系
●オンデマンド・プラットフォームとの共存と独立
●4極分化していくフリーランスの方向性について
●見直されるオンデマンド・プラットホームのビジネスモデル
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.1.23
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