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ビッグデータ分析のビジネスモデルと
データサイエンティスト
written in 2012/9/25

 ビッグデータの活用を成功させるには、分析ソフトだけでは見えてこない、データの特徴や関連性、さらにデータが示唆する将来の動向までを読みとれる人材が必要になる。こうした人材は「データサイエンティスト」と呼ばれて、今後の花形職業になるとみられている。

米コンサルティング会社、マッキンゼーの調査では、ビッグデータの集積、解析、ビジネスへの有効な手段を読み取れる人材は2018年までに14〜19万人不足すると予測されている。

平たく言えば、株式・為替・競馬などで、長期データのグラフに隠れている法則を見つけ出すことも、データサイエンティストとしての資質の一つといえる。ただし、その予測は“勘”に頼るものではなく、数学や統計学の裏付けによって導かれるものでなくてはならないし、データを処理するプログラミングのスキル、データを扱う業界分野の専門知識も必要になる。

データサイエンティストが活躍できる場は、IT業界、医療・医薬業界、製造業、流通業界、金融業界、スポーツ業界など広範囲に及んでおり、ノキア、グーグル、フェイスブック、アメリカンエキスプレスなどの企業は、「データサイエンティスト」というズバリの職種名で求人募集をしている。

企業サイトから求人情報を専門に収集している検索エンジンの「Indeed(インディード)」によれば、ニューヨーク地域におけるデータサイエンティストの平均年収は9万ドルという高水準。全米の平均値でも年収7万ドルを超しており、他のIT職と比べても高給を稼いでいる。


データサイエンティストの育成については、米国の各大学でも専門のカリキュラムを設けており、その学位や修了証明書を取得することが、求職活動の際にも強みになる。

ワシントン大学では、「Data Science(データサイエンス)」がそれに該当するコースで、社会人でもオンラインで受講することが可能。ただし、募集の対象としているのは、データベースの開発や、ビッグデータを扱ったことのあるソフトウエア・エンジニア、統計学の研究者などで、応募の際には、統計、プログラミング、データベースの分野から出題されるオンラインテストを受けて、60%以上の正解率をクリアーしなくてはいけない。

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この記事の核となる項目
 ●自動車業界にみるビッグデータの活用モデル
 ●4百万台分のビッグデータを販促に活かすフォード社の戦略
 ●ソーシャルゲームサイトを顧客にするビッグデータ分析業者
 ●クラウド型で参入するデータ分析の新興企業
 ●需要が高まる「データサイエンティスト」という新職種
 ●スモール事業者も利用可能なオンラインサーベイとは
 ●オンラインサーベイを新製品開発に活かす方法
 ●数値データを自動で文章化する新テクノロジー
 ●ストレージの付加価値を高めた電子貸金庫ビジネスのモデル
 ●音源による情報管理と画像による医療業界の読影ビジネス
 ●身体データの管理で変わるアパレル店の商売方法と収益構造


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