起業家のための成功法則
  
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  週末の副業としてパートタイムの仕事をしても時給10ドル前後にしかならないが、同じ労力を起業に費やせば、もっと高額を稼ぐことができる。そうした発想で、身近なDIY(日曜大工)や料理をテーマとしたビジネスをする人が増えている。
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軽作業の時間単価を高める週末起業と
高級志向で売る自家製料理
written in 2012/6/13

 米国でパートタイムの勤めに出た場合、時給は職種によっても異なるが、誰でできる軽作業の時給単価は、10〜12ドル前後といったところである。そのため、本業の休日を返上して働いても、1日で90ドル程度(約7千円)にしかならない。

もちろん、高度なスキルを身に付ければ、時給の高い職に就ける可能性は広げられるが、そのための勉強や経験の蓄積には、「本人の資質+費用(学費など)+長い時間」がかかることを考えると、「いまの自分にできること」の範囲で、時給単価を高められるような働き方を生み出していく視点も大切だ。

《一般的な職種の平均時給(米国)》

 

アルバイトやパートタイムで勤めるよりは、副業として仕事を請け負ったほうが高い単価で働くことができる。そのため、大学生が、学費や生活費を稼ぐ手段としても、“事業主”として仕事を請け負う仕組みがある。

College Pro(カレッジ・プロ)」は、ペンキ塗りの仕事を請け負って収益を得ようとする大学生と、住宅オーナーとを仲介することを目的に、1971年に設立された団体で、現在は、米国内28の州とカナダの7地区でサービスを展開している。

この団体は、単に大学生に仕事を紹介するのではなく、各地区でマネージャー役の学生を決めて、彼がペンキ塗りの技術を習得した後、スタッフとなる学生の募集〜育成、集客のためのマーケティングや売上計画の作成、仕事に必要な機材やトラックの購入など、支部組織の経営を任せるフランチャイズ方式になっている。

《学生チームをフランチャイズ化した塗装ネットワーク》

 

この活動を通して、学生はアルバイトでなく、事業で収入を得ることの難しさと面白さを学ぶことができ、その経験は、大学を卒業した後の、仕事や起業にも活かすことができる。一方、住宅オーナーの側は、専門業者よりもやや安い価格で仕事を依頼できるのが利点。


それでも、住宅修理などの請負仕事は、20〜30ドルの時間単価が相場で、さらにトラックや機材購入の経費もかかる。そこで、修理を請け負うのではなく、DIYの専門家として、依頼者が一人では難しい作業のサポートや指導をする立場のサービスを行っているのが、米ワシントン州の「Weekend Handyman(ウィークエンド・ハンディマン)」という会社で、住宅DIYのどんな依頼に対しても、1時間あたり60ドルの料金で出張対応している。

こうした出張サービスがあれば、自宅の修理をとりあえず自分でやってみて、途中で作業が難航したときに、専門家にヘルプの依頼をすることができるため安心だ。

 日曜大工以外にも、身近なDIYで収益化する方法はある。その中でも「自家製の料理を売ること」は自宅でできる副業としてのみならず、高級グルメ食品としての価値を高めてきている。



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この記事の核となる項目
 ●DIYから副業職人へのステップアップ
 ●副業者が職人作業の仕事を見つける方法
 ●米国で住宅の修理をする依頼ルート
 ●アルバイトの時間単価を高める副業ビジネスの視点
 ●高級グルメとして価値を高める自家製料理の販売
 ●DIYでマイホームの資産価値を高める方法
 ●ローン破綻した家の再生〜転売ビジネス
 ●フォークロージャー物件への投資ノウハウ
 ●自宅キッチンからスタートするパートタイム起業の目指し方
 ●10代で「自分のビジネス」を持つハイスクール起業家の台頭
 ●住宅の資産価値を高めるソーラーリフォーム市場への関わり方
 ●アンチ大量生産の消費者に支持されて急成長する手芸サイト
 ●副業として家賃収入を得る大家業の実態と物件管理の業界構造


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