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キッチンからスタートする
パートタイム起業の目指し方
written in 2011/2/8

 これまで「起業する人」といえば、ベンチャー精神が旺盛で、大きなリスクを背負うほど燃えるタイプをイメージしてきたが、最近は米国でも、折角の本業があるのに、わざわざ、それを捨てる(辞める)というリスクを冒さずに、もっと安全志向で起業としようとする人達が増えている。

彼らのことは、「チキン起業家(Chicken Entrepreneur)」と呼ばれており、パートタイムビジネスの増加と重なっている。チキンは“ひな鳥(ひよこ)”のことを指しており、起業家としてヨチヨチ歩きの段階では、フルタイムではなくて、パートタイムから事業を始めるのが安全という考え方である。

パートタイムの起業を目指すのは、既に家庭を持っている30代以降の人達が中心で、その中には、子育て中のワーキングマザーも多く含まれている。たとえば、育児用品を販売するオンラインストアーを経営するのも一つで、自宅をオフィスにして、夜の時間と週末を主な仕事時間とすれば、「会社の勤務(本業)」「子育て」「自分のビジネス」」を兼業することができる。

また、個人で起業することの他に、仲間と設立した会社の経営でもパートタイム型で行われていることがある。顧客からの問い合わせや注文をネットに限定しておけば、リアルタイムで接客や商談をする必要は薄れるため、メンバー(社員)のすべてが、事業への関わりをパートタイムにすることができるのだ。

そんな人達が、先進的な情報ツールを効果的に活用しているのは言うまでもないが、その中でも人気となっているのが、日本ではまだサービスが開始されていない、グーグルが提供する電話サービス「Google Voice(グーグル・ボイス)」である。

グーグル・ボイスの登録をした後、副業で使っている電話番号に顧客からの着信があると、転送設定してある自宅、職場、手持ちの携帯電話など、複数の場所で応答することができたり、留守電のメッセージ(ボイスメール)を聞いたり、そのメッセージをテキスト化されたメールで確認することも可能。しかも、電話の通話料金も、米国とカナダの国内は無料だ。

無料で通話できる音声サービスは「Skype(スカイプ)」などもあるが、グーグル・ボイスは、仕事用の電話をどの場所からでも受信できたり、仲間同士で共有したり、電話会議もできるなどの中継機能を備えているのが特徴。これにより、ネット上のビジネスだけでなく、リアルなビジネスにおいても、時間と場所に縛られない起業のスタイルが広がり始めている。

■Google Voice
  https://www.google.com/googlevoice/about.html

《副業におけるGoogle Voiceの活用》

  

米スモールビジネス協会の統計では、起業者の約半数は創業1年目で失敗し、5年以内に95%が消滅すると指摘している。そのため米政府としても、起業者の成功率を高める策として、いきなり本職を捨てるのではなくて、まずはパートタイムによる起業を奨励しており、各州ではパートタイムビジネスの創業者に対する補助金の支給や、アドバイザーの紹介などを行っているほど。スモールビジネスとパートタイムビジネスとは、次第に同義語の扱いになってきているのだ。

 それでは具体的に、どんなことをテーマに起業を考えれば良いのかは、人それぞれの得意分野や、興味の方向によっても異なるが、料理が上手な人ならば、自宅のキッチンからスタートする起業スタイルもある。

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この記事の核となる項目
 ●パートタイムビジネスによるチキン起業家の登場
 ●米国で人気化する Google Voiceを活用した副業
 ●キッチンからでも始められる起業モデル
 ●紹介販売を応用したワインコンサルタント
 ●在宅開業できるオークション・アシスタント
 ●eコマース代行ショップ経営モデルの長短
 ●時間と場所の制約を受けない起業奨励への流れ
 ●日本の起業生存率について
 ●米国で注目されるパートタイム起業のテーマ例
 ●クラウドワーカーが変えていく労働市場と社会事業の方向性
 ●副業として家賃収入を得る大家業の実態と物件管理の業界構造
 ●シングルタスクからマルチタスクへ変わる時間管理と働き方
 ●ノーリスクで副収入を得るための着眼と長続きする副業の条件


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