起業家のための成功法則
  
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  知的プロフェッショナルとして活躍している人の中には、発想力や集中力を高められる場所探しにこだわりを持っている人が多い。一般的なオフィスビルに限らず、カフェやホテルなど、隠れ家的なオフィスとして活用できる場所は多い。
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知的プロフェッショナルが求めるフレキシブルワークと
新たな隠れ家的オフィス空間
written in 2009/7/11

 日本では、新タイプの情報ガジェットが登場すると飛びつくユーザーが多いわりに、自分のワークスタイルを積極的に変えていこうとする人が少ないが、これには経営者や管理職(上司)の側にも責任がある。米国政府のテレワーク推進活動にしても部署によって温度差があるが、それは上司がテレワークに肯定的か否かであるかによる違いが大きい。統計的にみると、上司が自ら高度なテレワーカーである場合には、部下のテレワーク実施率も非常に高くて、そのような先進的部署では、業務成績も高いことが実証されている。

欧米では、過去の常識に縛られずに柔軟な働き方を実行する人達のことを「フレキシブルワーカー」と呼んでおり、優秀なキャリアウーマンや知的スペシャリストから特に支持されている。彼らの特徴は、働き方ばかりではなく、報酬面についても“フレキシブル(実力主義による能力給)な体系”になっていることだ。そこで彼らが求めているのは、自分の集中力をフルに高めることができる“第二の仕事場”となるようなワークプレイスだ。

「ワークプレイス」とは必ずしも既存のオフィスではなく、ワイヤレスでネット接続ができるスターバックスのようなカフェでも構わない。要は自分にとって快適で仕事の効率が高められる場所がフレキシブルワーカーにとっての仕事場になる。ちょうど昔の小説家が、執筆に没頭するための隠れ家として、馴染みの旅館を使っていたようなイメージである。それが現代ではネット環境や情報端末の進化によって、様々な場所やスペースをワークプレイス(仕事用の隠れ家)として活用できるようになっている。

1990年代から欧米で進められているテレワークの取り組みでわかってきたことは、遠隔勤務の仕事場として「自宅」が必ずしも最適な空間ではないということだ。これは知的な業務に求められる集中力と関係しており、在宅での仕事はどちらかというと、家族の生活ノイズが気にならない単純作業に適している。その意味で、雇われない立場で働く知的ワーカーのことを「在宅プロ」と呼ぶことには語弊があるため、今後は「知的プロフェッショナル(知的プロ)」という言葉を使っていくことにしたい。

これからフリーの立場で独立したり、企業に勤めながらも組織とは一定の距離を置いた知的プロが増えてくることは間違いないが、彼らにとって最適なワークプレイスは未だ確立しておらず、そこに向けては、欧米にみられるテレワークセンター型のスモールオフィス市場が日本でも成り立つ可能性が高いし、ホテルやカフェなどの異業種からも参入できる余地がある。

《知的プロに適したワークプレイスの条件例》

・IT機器が使える環境であること
・仕事に集中できる環境であること
・自分の意志でオンとオフの切り替えができるフレキシブルな環境であること
・同レベルの仲間とコミュニケーションができる環境であること
・情報、ノウハウ漏洩の心配が少ない環境であること
・自宅から近距離の範囲にあること


この記事の核となる項目
 ●社会保障制度の崩壊とテレワーカー育成の関係
 ●EU諸国における賃金に対する社会保障費の負担状況
 ●見せかけの自営業者を判定するドイツの独立規制
 ●米国政府によるテレワーク推進の動向
 ●米国が政府職員にテレワークを推進する理由とは
 ●米国が目指す遠隔勤務の普及に向けた新オフィス構想
 ●知的プロが求める新たな隠れ家とワークプレイス
 ●企業オフィスのフリーアドレス化と椅子取りゲーム
 ●知財化する第四次産業で起こる専門人材の輸出入ビジネス
 ●雇われない働き方へと移行する頭脳をウリにしたプロ人材
 ●少子高齢化で求められるワークスタイル改革の切迫した事情
 ●ワークスタイルの多様化で求められる新オフィス環境への商機
 ●未来生活で浮上する医・職・教のキーワードと田舎暮し市場


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