起業家のための成功法則
  
Top > 起業家のための成功法則
 
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

Counter

RDF

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
40年前と比較してわかる
現代人が忙しくなっている理由
written in 2006/08/10

 昔と比べると忙しくなったと実感しているビジネスマンは多い。忙しいことは決して悪いことではないが、それが必ずしも収益へと結びついているわけではないと感じている人は少なくない。現代人が忙しくなっている理由としては、リストラによって職場の人員が削減されていることや、上司によって管理される時間や営業成績がシビアになっていること、商品寿命の短命化によって新商品を投入するサイクルが短くなっていることなどが挙げられるが、いずれもポジティブな要因ではない。

それでは今から三十年前、四十年前はどうだったかといえば、当時もそれなりに忙しさは感じていただろうが、適正な利益水準のもとで事業が展開されていた。会社はただ売上を伸ばせばよいというものではなく、適正な利益を確保しながら業績を伸ばすことによって、仕事が忙しくなった分の従業員の拡充や設備の増設をしていかなくてはいけない。たとえば、小売店が5%の利益率で月に1百万円の利益を稼ぐためには2千万円の売上があればよいが、4%に目減りすると、目標とする売上は2千5百万円に嵩上げされることになる。この目標売上の差額5百万円分こそが「利益なき繁忙」の正体といえるものだ。

現在の会社経営は、売上高から仕入原価、人件費、家賃、設備の減価償却、広告費などの経費を差し引いた残りの営業利益率がわずか1%、2%という厳しい水準での戦いを強いられている業界が多いが、昔の商売はもっと高い利益率の中で行われていた。それが社員の精神的な余裕にも繋がっていた。それを具体的にイメージするために、約40年間のスケールで各業界の利益率がどのように推移しているのかを把握してみよう。
起業家のための成功法則一覧へ

この記事の核となる項目
 ●次第に儲からなくなっている各業界の動向
 ●各業界における営業利益率の推移
 ●小売店が儲からなくなっている本当の理由とは
 ●1960年代と現代における小売業モデルの違い
 ●労働分配比率から導く「潰れにくい会社」の条件
 ●リストラ時代を乗り越えるために各社員が考えるべき労働生産性
 ●売上の増減によって変動する適正人件費と安定収益の構造
 ●販管費の構造から把握する、会社に利益が溜まる仕組みと改善点


この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2006.8.10
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。

■この記事に関連したバックナンバー
 ●忙しい現代人が追求する"時間の経済性"で高まる予約権の価値
 ●現代人が模索する新たなライフスタイル価値観から派生する新市場
 ●現代人のストレス増加で成長するカウンセリング業界への着目
 ●仕事と家庭との両立を目指すワーク&ファミリー・バランスの動き
 ●30歳以降のシングル層が生み出す新たな消費マインドと独身市場
 ●個人ではなく家族で考える独立起業プランのススメと開業生存率
 ●核家族の終焉〜新たな大家族によって見直される家業の魅力
 ●粗利益率ゼロ時代の小規模オンラインショップ生き残り戦略
 ●儲かるショップと儲からないショップの利益に対する嗅覚の違い