起業家のための成功法則
  
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  同じ売上高の会社でも、その売上(売掛金)をどれだけ早く回収できるのかによって、会社の健全性には大きな違いが生じてくる。売上は大きく、売掛金は少なくすることが優良企業の条件だが、そこを支援する新たな経理ビジネスも登場している。
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売掛金の早期回収ノウハウで変わる
企業の健全性と信頼度
written in 2006/7/14

 会社の資金繰りを狂わす要因として、取引先から約束されていた入金が遅れるということがよくある。個人客を相手にした現金商売であれば、商品やサービスの提供と同時に代金を手にすることができるが、企業相手の取引になると代金の支払い条件は“後払い”になることが一般的だ。しかし小売業や製造業の場合には、商品の販売代金を次の仕入れへと回転させなくてはいけない。そのため、売掛金の額が大きくなるほど資金繰りは苦しくなっていく。売掛金を現金回収するまでにかかる期間は、各業界によって平均値というものがあるが、業者取引が主体の卸売業では約70日となっている。これは7月に出荷した商品の代金は9月まで現金化できないことを意味している。



経営者にとって取引先の数と売上が大きくなるのは喜ばしいことだが、同時に売掛金の額も増えてくるため、それに耐えられるだけの資金計画や、万が一、取引先からの支払いが滞った場合の対策を事前に考えておく必要がある。特に最近では、インターネットによって相手業者と対面しない取引が増えているため、売掛金の管理と回収ノウハウに対する重要度が増している。

中小企業庁の統計によれば、全体の95%以上の企業が得意先に対する売掛金(未収金)を抱えていて、売掛金の割合が高いほど資金繰りを銀行借入に頼っている依存率が高い。企業の健全性でいえば、売上高に占める売掛金の割合が15%以内であれば安全だが、常に30%を超えているようだと危険域へと入る。そうならないためにも、売掛金(売掛債権)をできるだけ短期で回収するための対策と手法を考えていく必要がある。またその裏側では売掛金回収を専門とするビジネスも成り立つようになっている。
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この記事の核となる項目
 ●早期払い割引き制度の導入メリット
 ●売掛金回収の早期化による金利コストの軽減額について
 ●売掛金の短期回収を支援する専門業者の台頭
 ●売掛金焦げ付き先へのサービサー導入について
 ●売掛金回収代行サービスの種類と仕組み
 ●商店・自営業者における運転資金の仕組みと算出方法
 ●決済手段で資金繰りが変化する売上債権の構造と算出法
 ●中小零細業者が不良債権を作らないための代金回収の知識
 ●支払いと回収の方法から考える不況に強い企業の特徴
 ●SOHOの金銭トラブル解決に効果的な少額訴訟とは
 ●気を付けておきたい売掛金の時効とその対策


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 ●支払いと回収の方法から考える不況に強い企業の特徴
 ●変化する無借金経営に対する価値観と企業に与えられる信用力
 ●売上高が増えるほど厳しくなる運転資金の循環サイクルと改善策
 ●一般公開された登記簿から新規取引先の信用度を審査する方法
 ●帳簿上の利益とは異なる資金繰りの仕組みとお金の滞留時間