起業家のための成功法則
  
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  知名度が高いフランチャイズチェーンに加盟しているのは、個人よりも地元の優良企業であることが多い。自動車メーカーの系列ディーラーなどもその一つ。本当に儲かる可能性が高いフランチャイズ権には、多くの希望者が殺到するため、個人の元にはなかなか回ってこないのが実態。
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地元の優良企業が狙う
“本当に儲かる”フランチャイズ権の獲得
written in 2006/5/2

 個人が起業する選択肢としてフランチャイズ(FC)への加盟を検討する人は相変わらず多いが、まったくビジネス経験のない個人が高い権利金を払って最初からFC加盟することには何かと問題点やトラブルが多い。その理由を、FC本部側(フランチャイザー)の視点からみればわかりやすい。

事業をフランチャイズ展開する会社では、加盟店(フランチャイジー)を運命共同体のビジネスパートナーと認めて自社の商標やブランド、製品の独占販売権など、数多くの“利権”を加盟店側に与えることになる。各地域の加盟店が経営に失敗すれば、それはFC本部の信用失墜にも繋がるため、加盟店選びには慎重を要することになるが、そこに商売経験のない独立希望者を敢えて選ぶメリットというのはあまり存在しない。あるとすれば、全国への多店舗展開に焦っている会社が、各店の開業リスクを独立希望者に背負わせて無理な出店をさせようとするような場合だろう。

少なくとも、本当に魅力的なFC加盟制度に関する募集案件は、個人の独立開業者に対して一般告知されることはまずないということを意識しておくべきだ。では優良なFC加盟案件がどこに流れているかといえば、地場の優良企業に対してである。すでに企業としての信用がその地域に根付いていて、地元消費者とも良好な関係を築いている会社であれば、FC本部としてもビジネスパートナーにふさわしい。

この簡単なカラクリを理解しておけば、起業雑誌に掲載されているFCの加盟広告に惑わされることもないし、「フランチャイズというのは、まず自分が会社を起こして実績を積んだ後に加盟するもの」という正しい方向性が見えてくるようになる。地元の優良企業がFCビジネスに加盟する企業フランチャイジーの存在は、本来の社名でなく、有名FC企業の支社や支店としての知名度のほうが高いため、一般消費者からあまり意識されることはないが、メーカー直系と思われている営業支店の中でも、じつは地元の優良企業がテリトリー内の独占的な権利を持つフランチャイジーとして経営しているケースが少なくない。
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この記事の核となる項目
 ●自動車販売店における正規ディーラー権獲得の魅力
 ●自動車販売業者がディーラー権を獲得するまでのステップアップ例
 ●独自のボトラーシステムを開発したコカ・コーラのFCビジネス
 ●製造販売権を与えるコカ・コーラ・ボトラーシステムの仕組み
 ●フランチャイズ加盟による起業の注意点と契約に必要な知識
 ●可能性が広がる小資本・自宅オフィス型のリアルビジネス開業
 ●寿司職人養成スクールにみる新しい独立開業支援サービスの形
 ●実店舗から学ぶ:失敗する人ほど下手な新規開業資金の使い方


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