起業家のための成功法則
  
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  フロー収入とは小売店の売上げのように毎月の数値が流動的な収入、ストック収入とは家賃のように毎月固定で入ってくる収入のことを指す。優良企業となるためには、収益構造の中にできるだけストック収入が占める割合を高くすることが重要になる。
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フロー型からストック型へと転換する
優良企業のビジネスモデル
written in 2006/2/9

 個人向けにセミリタイアを推奨する起業本の中では、毎月安定した家賃収入が得られる収益構造を作ることが成功の秘訣と紹介されていることが多い。セミリタイアに対する是非はともかくとして、安定+余裕のある生活基盤を築くには「フロー型収入」と「ストック型収入」の違いを理解しておくことが大切である。

「フロー収入」とは流動的な収入のことで、「ストック収入」は月々安定して入ってくる固定収入のことを指している。サラリーマンにとって、会社から毎月支払われる給料は固定収入(ストック収入)のように捉えがちだが、実際には“会社に勤めている期間”しか支給されないフロー(流動的な)収入と考えておくほうが無難だ。また給料の大半は生活費として消えてしまうために、給与所得だけで財を成すことは難しい。そこで、会社を辞めても毎月安定して得られるストック収入を別口で持つことが大切になるわけだが、その理想的なモデルが「大家さんとして家賃収入を得ること」と言うわけだ。

厳密にいえば、未来永劫にわたって懐に入り続けるストック(固定)収入というのは存在しないわけだが、フローとストックの違いを意識して自分の将来的な収益計画を立ててみることは有意義である。じつはこの考え方は個人の家計ばかりでなく、会社経営にとっても大切なこと。企業の収益基盤というのは想像するよりも脆いことが多く、わずか数ヶ月間の仕事が途切れただけで資金繰りがショートしてしまう会社が大半を占めている。これはフロー収入ばかりに依存して、“大家さんの家賃”に相当する固定収入が存在していないことに起因している。
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この記事の核となる項目
 ●安定収入と思い込んでいる不安定なフロー型の収益構造
 ●店舗経営におけるストック収入の重要性
 ●フローからストック型へシフトする大型小売店舗の収益構造
 ●規模大きさでなく利益の質でみる優良企業の収益構造
 ●帳簿上の利益とは異なる資金繰りの仕組みとお金の滞留時間
 ●日常的な資金繰りに苦しむ会社経営者と儲かる個人事業主の対比
 ●店舗の全国展開を加速させる営業保証金による錬金術の功罪
 ●SOHO自営業者としての寿命と老後の収入プラン構築の必要性
 ●SOHOコンサルタントに潜んだ思わぬ資金繰りの落とし穴


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