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  ネオニートとは定職には就いていないが、独自の収益源を築いて日々の生活には困らない革新的なニート層のことを指す。彼らの新しい生き方からは現代のサラリーマンが学ぶべき点が少なからずある。
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負け組とは侮れない
ネオニートの「雇われない生き方」の知恵
written in 2005/10/14

 書店でいま人気カテゴリーとなっているのが「セミリタイア」に関連した書籍である。セミリタイアについての正確な定義は定かではないが、何らかの経済活動を通して安定収入を確保しながら悠々自適の暮らしを実現させることを表しているようだ。「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏が考案した「キャッシュフロー」というボードゲームが巷では人気だが、このゲームの主旨は、給料のために懸命に働く人の生活を“ラットレース(ねずみの競争)”と表し、最初は各プレーヤがラットレースを回りながらも、徐々に株や不動産、事業への投資活動による不労所得を増やして給与所得に依存しない感覚を身につけさせようとするものだ。

給料のために懸命に働く生活を軽視するわけではないにしても、勤務先の会社から支払われる給与収入というものが、現代では非常に危うい存在になっていることは事実だろう。月々の生活費を“給与”のみに頼ることは職を失った時や、高齢になるほど自分の体力(労働力)が落ちてゆくことを考えればリスクが大きい。自分の人生を平均寿命まで全うしようとすれば、会社から支給される給料のみに依存した生活には大きな不安がある。そこに気付きはじめたのがセミリタイアを目指そうとする人達である。

その一方で、近頃では「職に就くこと」を拒否する「ニート」と呼ばれる若者が増えている。学生でもないし職にも就いていないニートの数は、現在で87万人にも達している。これは15〜34歳人口の 2.7%に相当する規模で、政府もニート対策事業として彼らに対する職業訓練や就職支援サービスに予算を組み始めた。ただしその支援策が、彼らの「なぜ働かないか」という本質を突いているかは疑問だ。

一見して「セミリタイア」と「ニート」は対極にある人種と捉えがちだが、本質的には「これまでのような会社や組織を拠り所とて生きたくない」という共通した価値観を持っている。終身雇用の時代が崩れて、会社に依存しない生き方が求められる世の中では、ニートとなる若者が登場してくるのも必然といえるのかもしれない。現代では、ニートに限らず、雇われて生計を立てるといういわば社会人の“本道”から一見外れているようにみえる新しいライフスタイルが続々と生まれている。

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この記事の核となる項目
 ●市民権を得る新たなライフスタイル
 ●オタク人材に着目する米国IT業界
 ●雇われることと稼ぐことの分離から生じた日本の革新的ニート層
 ●無収入状態を脱したネオニート層の収益モデル
 ●ニートから派生する情報起業のスタイル
 ●知的収入と自由時間の有無で評価される成功SOHOの収益構造
 ●売る努力をしなくとも“買うこと”のみで成立するビジネスの台頭
 ●老後の家賃収入を期待した不動産投資ブームに仕掛けられた甘い罠
 ●SOHO自営業者としての寿命と老後の収入プラン構築の必要性


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