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サラリーマン時代とは異なる 商売人の利益感覚を身につける視点 |
written in 2005/4/10
商売人は利益に対する感覚を敏感に鍛えなくてはならない。大企業に長年勤めたエリートサラリーマンが脱サラをしても意外と成功する確率が低いのは、利益の感覚が鈍っていることに起因していることが多い。会社の組織に属しての仕事では自分の役割分担が限定されるため、その範囲内での成果(評価)を上げることが最大の目標になる。しかし商売人にとっての成果とは「利益を得ること」に集約されていて、上司からの評価というのは関係しないのだ。
例えば、3年サイクルで転勤のある職場に勤めている社員ならば、3年以内で結果を上司に示すことが最大の目標だ。そのため事業の寿命などあまり気にせずに、短期で注目を集めやすい派手な事業に取り組みたいという傾向が強い。地味な事業よりもできるだけ“大きな花火”を打ち上げたいと考えるのが、事業欲旺盛なサラリーマンの特徴である。
しかし独立をして自分が事業主となってみると、サラリーマン時代の感覚でビジネスをしていたのでは、とても資金が続かないことに気付くことになる。事業に必要なスタッフにかかる人件費、広告宣伝費の予算など、必要資金のすべては自分の責任において調達しなくてはならないため、自分が背負うリスクはサラリーマン時代の部課長職とは比べものにならないほど重い。それゆえに、事業に投下した資金が実際にどれだけの利益を生んでいるのかを真剣勝負で追求するようになるのだ。
仮に年商1億円の売上を上げたとしても、その売上を得るためにどれだけのコスト(経費)を賭けているのかによって、事業の成否は正反対に分かれる。利益に対する感覚というのは、「自分の事業に対するコスト感覚」と捉えてみると輪郭が見えてくるはずだ。利益率を向上させるためには、以下のような項目において商売人の眼を鍛えることが大切である。
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JNEWS LETTER 2005.4.10
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