起業家のための成功法則
  
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  銀行が個人事業者や零細企業に設定する貸出金利は一律ではない。貸出先の信用状況や業績によって焦げ付きの危険性を推測して、基準となる金利レートにリスクプレミアム分の金利が上乗せされている。
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零細業者ほど高い貸出金利が設定される
リスクプレミアムの仕組み
written in 2005/3/10

 買い物をする時に価格を値切ることが得意な人はいるが、金利を値切ることを意識した人は意外と少ない。もっとも、金利の重さを知っている人なら個人ローンはあまり利用しないものだが、会社の経営者ともなれば事業資金を調達するため、借入に頼らざるを場面が多々ある。その際には、借入れ金利に若干の妥協があるだけでも、返済総額では大きな差が生じてしまう。

ところが銀行が事業融資に設定する金利のレートは、各顧客(事業者)によって異なっている。一般の個人客が窓口で定期預金をする時には、二十代の若者でも資産家の高齢者でも同じ預金金利(現在はわずか 0.005%程度)が提示されるのが普通だが、融資となれば顧客の顔を見て貸出し金利が決められる。紳士的な銀行といえども、“金貸し”を生業としているからには、借り手の条件に合わせて貸し手側のリスクやメリットを考慮した上での金利が提示されているのだ。

経営者側にしてみれば、同じ5千万円の融資を10年返済の計画で受けるにしても、金利が2%と3%の差によって返済総額では約270万円の差が生じる。しかし融資の申込み時には「融資審査にパスすること」が最大の目標と考えているために、わずか1%の金利差に対して銀行側に食い下がる経営者はほとんどいない。むしろ今後も銀行と良好な関係を維持していく必要があることから、提示される金利を素直に受け入れるしかないのが実態だろう。

もちろん、銀行と喧嘩してまで金利の値下げ交渉をすることはいけないが、銀行がどんな基準や条件によって貸出金利を各融資先の会社に設定しているのかを理解して、その条件を満たすような経営をしていくことが大切である。
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この記事の核となる項目
 ●融資の基準金利レートに上乗せされるプレミアム金利とは
 ●事業者の質によって変わる貸出金利の仕組み
 ●独立開業者に対するリスクプレミアムについて
 ●可能性が広がる小資本・自宅オフィス型のリアルビジネス開業
 ●無理のない返済プランほど儲かる高利ローン業者の採算構造


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