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ネット企業への転換で
倒産危機を回避するための新経営計画
written in 2004/6/14

 サラリーマンと経営者の明確な違いは「肩に背負ったリスクの大きさ」であることは言うまでもない。サラリーマンとしての失敗は、自分の給料が減額されるか、職を失なうかという段階までで、それ以上に借金を抱えることはない。しかし経営者となれば、多額の負債を背負って家屋敷までを失ってしまう怖さがある。

国内で年間に倒産する企業の数は約1万5千件で、中小企業が倒産した場合の平均負債額は約4億円という水準だ。ほとんどの倒産事例では、行き詰まった事業を無理に延命させようとして傷口(負債額)を大きくしてしまっている。小売業でいえば、売上不振を打開するために店舗を改装したり、売り場の拡張をすることで負債の額を大きくしてしまっているケースが多い。

しかし倒産を回避するためには、店舗を大きくするのではなく、むしろ縮小して利益率の高い商売ができる体質へと切り替えていくことのほうが正しい。数年前までなら、その具体策が難しかったのだが、現在ではネット事業への転換を図ることで倒産を回避することが可能になっている。今回はその具体的な手法を解説することで、リアルな事業とネット事業との対比をしてみたい。
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この記事の核となる項目
 ●倒産する会社と、回避できる会社の分かれ目とは
 ●中小企業が抱えている負債の種類について
 ●中小企業をネット化することによって倒産を回避する術
 ●実店舗を閉めてオンライン事業化する経営計画
 ●オンライン業態転換で変化する経費の内訳
 ●実店舗型の小売業者が投下している資金の状況
 ●実店舗出店時に検討しておく一坪あたり売上高と適正家賃の関係
 ●淘汰の時代に求められる「健全な廃業」を指南する専門サービス


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