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年収100万円時代に 価値あるナレッジワーカーとして生き残る術
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written in 2004/3/13
近頃では「年収300万円時代を生き抜く経済学」という本が話題を呼んでいるが、現実社会はそれよりも厳しくて、年収300万円にも満たない人達が増えている。多くの経営者にヒアリングをしてみると、彼らの頭の中にある従業員一人あたりの人件費の妥当額は100万円である。一見するだけでは、信じがたいほどの少額に感じるが、正社員以外の労働者をすべて含めれば、それが矛盾していない数字であることがわかってくる。
UFJ総合研究所が今年3月にまとめた調査レポートによれば、現在の若者(学生と主婦を除く15歳〜34歳)のうち5人に1人は、正社員にならずアルバイトやパートで生計を立てている“フリーター”(平成15年時点で 417万人)であるが、その平均年収は106万円という水準。これは正社員の平均年収(387万円)と比較すると大幅に低い。しかしこのフリーター達が、いまでは企業の労働力として欠かせない存在になっている。
もう一つの労働力として大きなウエイトを示す“主婦のパート社員”についても、はやり平均年収は100万円の水準になる。これは、今のところ主婦のパート年収が103万円を超えたところで所得税と住民税がかかるところに起因している。
つまり従業員を雇用する企業側としては、高い年間賃金+社会保障費のかかる正社員は改めて採用せずに、それよりもコストが大幅に安いアルバイトやパートを増員したほうが得策ということになる。日本では年収の安い非正社員だからといって、能力が明らかに劣っているというわけではなく、正社員並の働きをしているのが特徴。大阪市信用金庫が取引先企業を対象におこなった調査では、「フリーターの仕事ぶりに満足できる」という回答が86.4%と高い数値を示していることからも、それが裏付けられる。
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JNEWS LETTER 2004.3.13
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