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毎月の売上変動によって異なる
「儲かる会社」の条件と対策
written in 2002.7.28

 儲かる商売とは、限られた設備や人員を効率よく動かして、最大限の収益をあげられるビジネスであることに他ならない。企業にとって「設備投資、人員拡充」と「売上上昇」とは“卵と鶏”の関係に似ている。多額のコストをかけて投入した設備や人員の稼働率が、季節や曜日によって大きな変動があるような事業ではは、最も需要が大きな時期(ピーク時)にあわせて投資をしているために、オフピークの時間帯(季節)には経費すら賄うことが出来ずに赤字営業を続けることになるのだ。

そんな悩みを抱えている事業が巷では意外と多い。例えば、電話、インターネットなどの回線をあつかう通信事業はその典型的な事例だ。一日の中で最も需要が多い時間帯にあわせて設備は構築されているため、その能力の範囲内で利益を高めるにはオフピーク時の顧客を増やすことが大切になる。夜間の利用が多い個人ユーザーがピーク需要を形成しているなら、昼間利用が中心の法人ユーザーを多く獲得することが“稼ぎどころ”となる。

どんな事業でも、売上が上昇軌道に入りはじめると“更なる売上拡大”を狙って設備投資に走りがちだが、その前に季節毎、曜日毎、時間毎の売上変動と設備稼働率の現状を把握して、目立ったオフピーク時があるようなら、そこを改善することのほうが先決だ。


この記事の核となる項目
 ●季節変動が激しいギフト商品
 ●需要を平準化することが課題の宅配便業界
 ●飲食店舗の稼働率を高める二毛作店
 ●毎月の売上変動を予測する季節指数の求め方
 ●季節変動によって狂う人員と設備の稼働率から判断する設備投資


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JNEWS LETTER 2002.7.28
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