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職業別:社会人の仕事に対する
満足度の傾向と、満足する理由
written in 2002.4.15

 混迷が続く日本経済の中で、企業や政治のリーダー達には“変化すること”が求められている。しかし同時に「働く側」の仕事に対する考え方や取り組み方も変化しなければ日本の経済を復活させることは難しい。そのためには現代の社会人達が、自分の仕事に対してどんな気持ちを日々抱いているのかを把握しておく必要がある。

JNEWSでは「社会人の仕事に対する満足度と独立起業に関するアンケート調査」
をオンライン上で実施(2002年3月)した。その集計結果から国内ビジネスマンの仕事に対する価値観、取り組む姿勢の傾向を分析した上で、ビジネス創出に役立つヒントを探ってみよう。

■社会人の仕事に対する満足度と独立起業に関するアンケート調査
 ・実施団体:JNEWS
 ・実施期間:2002年3月
 ・アンケート回答数:5325名(男:2802名、女:2523名)


職業によって異なる仕事に対する満足度

 日本の社会人が現在の職業に対してどの程度の満足度を抱きながら働いているのかを把握するために、回答者に「大変満足」「やや満足」「やや不満」「大変不満」の自己診断をしてもらい、それを職業別、性別に集計した。

《現在の職に対する満足度(職業別)》

会社員 公務員 自営業 フリーター 男全体 女全体
◎大変満足 6.9% 13.1% 16.3% 5.6% 9.6% 9.7%
○やや満足 40.0% 54.2% 45.9% 29.3% 39.4% 40.4%
▽やや不満 40.9% 26.6% 30.9% 46.2% 36.7% 39.0%
▼大変不満 12.2% 6.1% 6.9% 18.9% 14.3% 10.9%
100% 100% 100% 100% 100% 100%

会社員では「大変満足」と「やや満足」を合算した満足組が46.9%、「大変不満」と「やや不満」を合算した不満組は53.1%と満足組をやや上回る。その他の職業についても満足組と不満組を整理してみると下記のようになる。

会社員 公務員 自営業 フリーター 男全体 女全体
◎満足組 46.9% 67.3% 62.2% 34.9% 49.0% 50.1%
▼不満組 53.1% 32.7% 37.8% 65.1% 51.0% 49.9%
100% 100% 100% 100% 100% 100%

<●傾向:会社員よりも高い自営業の満足度>

 会社員の世界ではリストラが進行しているものの、会社に不満を抱いている者は約半数程度(53.1%)に留まっている。また「安定していて不景気の影響を受けにくい」といわれる公務員の満足度は、やはり会社員よりも高い結果(67.3%)が出た

そして意外にも、独立して仕事をおこなう自営業者の満足度は62.2%と、会社員の満足度(46.9%)を大きく上回っている。自営業者にとっては景気が厳しい時代にも関わらず、自分の仕事に対する迷いは少ない様子がうかがえる。

<●傾向:自営業とフリーターとは正反対の満足度>

 “組織に属さないで自由に働く”という意味では、自営業とフリーターには共通点があるが、それぞれの仕事に対する満足度には大きな差があることがわかる(62.2%:34.7%)。若者の中には就職をしないでフリーターを長年続けるケースも増えているが、彼らも決して現状に満足しているわけではないのだ。

<●傾向:男女差があまりない仕事の満足度>

 男女の差による仕事への満足度の違いは、今回の調査ではあまり生じなかった。この結果から推測すると、女性が職場の中で特に男性よりも不満を抱きながら働いているわけではないし、その逆でもないようだ。


仕事への満足・不満足それぞれの理由

 満足、不満それぞれの気持ちを抱きながら働いている社会人も、その具体的な理由はそれぞれ異なる。それを職業別、性別に集計したのが下記の表である。

《現在の職に満足している理由(職業別)》

会社員 公務員 自営業 男全体 女全体
会社の業績が良い 10.6% 8.4% 9.9% 11.8% 5.5%
報酬(給与)が良い 19.3% 18.2% 9.9% 17.1% 14.2%
仕事内容が満足できる 38.5% 42.2% 55.0% 39.9% 38.3%
社内の評価(地位)が高い 7.7% 3.9% 0.5% 6.3% 3.0%
社内の人間関係が良い 13.1% 11.7% 11.8% 13.9% 27.8%
地理的な条件(勤務地) 7.5% 8.5% 11.1% 8.2% 7.6%
福利厚生が良い 3.3% 7.1% 1.8% 2.8% 3.6%
100% 100% 100% 100% 100%

《現在の職に不満を抱いている理由(職業別)》

会社員 公務員 自営業 男全体 女全体
会社の業績が不安 17.4% 8.0% 40.5% 19.8% 8.4%
報酬(給与)が低い 39.2% 20.1% 32.7% 35.5% 37.1%
仕事内容が不満 23.7% 29.3% 17.3% 23.3% 26.6%
社内の評価(地位)が低い 6.2% 5.3% 0.9% 5.7% 3.5%
社内の人間関係が嫌い 10.5% 30.7% 4.8% 12.5% 18.1%
地理的な条件(勤務地) 1.6% 5.3% 3.8% 2.3% 3.2%
福利厚生が悪い 1.4% 1.3% 0.0% 0.9% 3.1%
100% 100% 100% 100% 100%

<●傾向:職業に満足する最大の理由は「仕事内容」>

 自分の職業に対して満足感を得られるか否かは、仕事の具体的な内容が大きなウエイトを占めている。たとえ高い報酬や地位を与えられたとしても、仕事内容が自分にとって“やりがいがある”ものでなければ自分の中の満足度を高めることはできないようだ。

<●傾向:会社の業績を心配する自営業者と、心配しない会社員>

 会社の業績が不安なことを不満要因として挙げている傾向からは、職業毎の顕著な特性が出ている。自営業者の約4割は、自分の会社の業績が良くなければ、それが最も満足度を下げる理由となるが、会社員の場合には、会社の業績よりも自分の報酬の低さを気にする傾向が顕著だ。

端的にいえば、たとえ会社が赤字でも、自分の給料さえ保証されていれば、満足していられるのがサラリーマンの気楽さなのかもしれない。経営者としてこの傾向を改善するためには、従業員の給料を何らかの形で業績の変動に反映させる形にすることが望ましい。

<●傾向:職場の条件よりも人間関係が大切>

 高い満足度を維持しながら働ける職場とするためには、福利厚生などの条件面に力を入れるよりも、職場内の人間関係に注意を払うことのほうが大切なようだ。人間関係を気にする傾向は、男性よりも女性のほうが強い。女性にとっては「やりがいのある仕事」を「恵まれた人間関係」の中でできる職場こそが、理想といえるのだろう。

職場内のストレスは、性別を問わずビジネスパーソンにとって深刻な問題となっている。これを改善するための画期的なサービスやビジネスプランが企画できれば、それに関心を持つ企業クライアントは多い。“従業員向け割引サービス”などの福利厚生よりも、職場の人間関係からストレスが軽減されるような静的サービスのほうに商機がありそうだ。

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これは正式会員向けJNEWS LETTER 2002年4月15日号に掲載された記事のサンプルです。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料(個人:月額500円、法人:月額1名300円)による情報提供をメインの活動としています。JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。
 
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