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それぞれの商売によって異なる
資金繰り事情の特徴と対策
written in 2002.4.12

 「勘定合って銭足らず」という言葉が商売の世界にはある。売上管理の帳簿上では順調に売上が伸びているにも関わらず、預金通帳にある現金残高は常に不足ぎみで毎月の資金繰りに四苦八苦しているという経営者は少なくない。

この状況は、商売経験がない新規開業者にとっては理解しにくいことなのだが、なにも経営者がずさんな会計処理をしていたり、無駄遣いをしているから“銭足らず”にわるわけではない。その理由は、注文が確定した段階(または商品を引き渡すタイミング)で必ずしも現金が手元に入るわけではなく、「売掛金」や「未回収金」などが発生することによる。また逆に、自分(自店)が仕入れた商品や原材料の支払いも、現金決済することは少なく「買掛金」や「支払い手形」として、数ヶ月後に決済することが通例だ。

このように商売の現場では、現金がリアルタイムで動くわけではないため、この「資金移動のズレ」が少しずつ資金繰りを悪化させてしまうのだ。ただし、それぞれの商売毎に資金構造には共通した特徴があるため、それを事前に把握しておけば、資金がショートしない対策を講じることもできる。


この記事の核となる項目
●実店舗とオンラインショップの資金繰り比較
 ・実店舗における資金繰りの特徴
 ・実店舗の資金繰りを悪化させないポイント

●オンラインショップにおける資金繰りの特徴
 ・カード決済による販売代金回収の問題点
 ・オンラインショップの資金繰りを悪化させないポイント

●レストラン(飲食店)における資金繰りの特徴
 ・新規開業時の借金によって自己資本比率が悪化する構造
 ・飲食店の資金繰りを悪化させないポイント

●決済手段で資金繰りが変化する売上債権の構造と算出法


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JNEWS LETTER 2002.4.12
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