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交差比率から導く 儲かる商売、業界の見つけ方
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written in 1999.3.29
JNEWS読者からの相談では「この商売は儲かりますか?」「儲かる商売を見つけたいのですが・・」という案件が相変わらず多い。商売人にとって儲かる事業を見つけることは永遠のテーマであるが「何をもって儲かると判断するか」の基準は非常に難しい。
客数や売上が順調に伸びていても突然倒産する企業もあれば、地味な商売でそんなに売上規模が大きくなくても、その割には魅力的な最終利益が確保できている商売もある。もちろんそれは経営者や従業員の努力による賜物だが、業界によって「儲かり具合」の環境が異なっているのも事実。
自分の得意分野、興味のある業界に注目して独立開業準備をすることも決して悪くないが、実際に開業してから「こんなに儲からない商売だったのか・・」と後悔するケースも少なくない。これは決して「景気が悪いから」とか「資金が足りないから」という解決不可能な問題でなく、独立前にちょっとした商売の知識を身につけて、事前に市場調査してみれば簡単に回避できる自分自身の問題であることが多い。
儲かる商売を見つけ出す手法は決して一つではなく、常に姿や形を変えていくが、最も簡単でわかりやすい方法を「粗利益」と「商品回転率」を使って解説してみよう。
※「商品回転率」の意味が不明な場合には下記の記事に詳細解説があります。
■JNEWS LETTER関連情報
JNEWS LETTER 98.5.3
<業界商品回転率から導く仕入ノウハウ>
http://www.jnews.com/mem/back/1998/199805/j980503.html
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交差比率による儲かる業界の見つけ方
物を売る商売なら粗利益(販売価格−仕入原価)が高いほど儲かるように考えるが、実際には粗利益が高い商品ほど、数が売れない商品カテゴリーであることが多い。つまり商品回転率が低いわけだ。
そこで粗利益率と商品回転率のバランスが良い商品、業界が儲かることになる。これを把握するための指標が(粗利益率×商品回転率)の公式で求められる「交差比率」である。一般的に高額商品や嗜好性の高い商品ほど交差比率は低く、スーパーやコンビニで売られている日用品ほど交差比率は高くなる。この性質を考慮しながら各業界の交差比率を比較検討してみることで、有望な市場や業界を発見する糸口になる。
<各業界の交差比率>
粗利益率×商品回転率 --------> 交差比率
◎スーパーマーケット 23.2% × 40.6回 ----------> 941.9%
◎和服・和装品小売 43.7% × 5.3回 ----------> 231.6%
◎寝具小売 41.9% × 10.4回 ----------> 435.7%
◎婦人服小売 37.3% × 14.5回 ----------> 540.8%
◎靴小売 34.2% × 5.4回 ----------> 184.6%
◎酒類小売 20.5% × 17.1回 ----------> 350.5%
◎家具小売 37.0% × 10.7回 ----------> 395.9%
◎家電製品小売 36.3% × 12.7回 ----------> 461.0%
◎医薬品小売 31.4% × 8.6回 ----------> 270.0%
◎化粧品小売 39.4% × 15.4回 ----------> 606.7%
◎書籍小売 20.5% × 8.1回 ----------> 166.0%
◎文房具小売 28.2% × 16.2回 ----------> 456.8%
◎スポーツ用品小売 31.2% × 8.9回 ----------> 277.6%
◎玩具小売 33.1% × 7.1回 ----------> 235.0%
◎カメラ小売 16.9% × 13.0回 ----------> 219.7%
◎メガネ小売 47.7% × 4.6回 ----------> 219.4%
ここで注意してもらいたいのは「交差比率が低い=儲からない」「交差比率が高い=儲かる」と簡単に考えてはいけない点。スーパーマーケットはかなり高い交差比率を指しているが、店舗運営していくためには多くの従業員が必要なために人件費率も高くなる。この様に業界毎の特徴があるわけだ。
そこで各業界の平均的な「粗利益率」と「商品回転率」から参入ポイントを探ってみる。例えばメガネ業界は粗利益は高いが、商品回転率は低いという従来からの特徴がわかるが、この場合には値引き戦略により粗利益率を若干下げ、在庫管理をコンピュータ化して商品回転率を高めることによって、既存店とは異なったタイプの店舗運営をすることが可能だ。既に全国展開しているメガネの激安量販店ではここに着目することで交差比率を800%程度まで高めることに成功している。ここが「成功のツボ」なのだ。
従来から存在する業界内の店舗運営ノウハウを、そのまま新規開業時に導入することで「儲かる商売」を実現させることは不可能に近い。既存の商売方法を今回の様に分析してみて典型的な業界構造(例えば商品回転率が低いといった)を改善させることで他社と差別化された魅力的な事業を生み出すことができるはずだ。
■JNEWS LETTER関連情報
JNEWS LETTER 98.6.14
<「儲かる商品」を見つけ出す戦略的販売管理ノウハウとは>
http://www.jnews.com/mem/back/1998/199806/j980614.html
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■この記事に関連したバックナンバー
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これは正式会員向けJNEWS LETTER 1999年3月29日号に掲載された記事のサンプルです。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料(個人:月額500円、法人:月額1名300円)による情報提供をメインの活動としています。JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。
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