米国の調査によると、コロナ後の安全に楽しめる旅行形態として考えられて いるのは「キャンプ」で、子どものためにも「屋外で過ごせる環境を作ること」は重要と考える消費者が6割以上を占めている(JNEWSについてトップページ
ポストコロナのアウトドアレジャーとキャンプ場開発

JNEWS
JNEWS会員配信日 2020/8/8

 感染対策として活動の範囲が狭くなる中でも、消費者は安全に楽しめる新たなレジャーを探しており、ポストコロナの時代にはアウトドア市場の成長が見込まれている。

米国とカナダでプライベートキャンプ場のフランチャイズチェーンを展開している、「Kampgrounds of America(KOL)」が約5,000人の消費者を対象に行った調査(2020年5月)によると、非常事態宣言が解除された後に「最も安全な旅行のスタイル」として考えているのは、「キャンプ」という回答が最も多く、友人や親戚の家に滞在したり、ホテルに宿泊する旅行スタイルを大きく上回っている。

《コロナ後に安全と考える旅行形態(米国)》

この調査によると、キャンプに関心があると回答した人の1/3はキャンプ未経験者であり、新型コロナを転機としてキャンプ市場に流入してくる可能性がある。
キャンプ愛好者は、RV車やキャンピングカーを購入する確率が高く、キャンプ場でもプライバシーを保てる空間を持つことが重要と考えている。また衛生面でも、快適なトイレと入浴設備のあるキャンプ施設が好まれている。


Kampgrounds of America(KOL)のキャンプ施設

パンデミックで自宅に籠もる時間が増える中では、子どものためにも「屋外で過ごせる環境を作ること」は重要と考える消費者が6割以上を占めており、コロナ感染が長引く中では、空前のキャンプブームが起きる可能性もある。そこに向けては、消費者のニーズに合ったキャンピングカーの開発や、キャンプ場の整備が、新たなビジネスチャンスとし浮上してきている。

「Kampgrounds of America(KOL)」は、米国とカナダで500ヶ所以上のプライベートキャンプ場を開発している会社で、創業から50年以上の歴史がある。KOAのキャンプ場には、RV車やキャンピングカーでの滞在ができる「KOA Journey」、RV車の駐車スペースに、宿泊用キャビンが併設された「KOA Holidays」、さらに、プールや各種のレクリエーションも楽しめる「KOA Resorts」という3タイプがある。そのため、キャンプ初心者のファミリーでも、衛生面に配慮された快適なアウトドア体験を楽しむことができる。

Kampgrounds of America(KOL)
■KOLキャンプ施設の紹介映像

KOLブランドのキャンプ場は、大半がフランチャイズ方式によって運営されているもので、KOL社はキャンプ場を経営するオーナーに対して、開業候補地の立地診断、行政に対する開業申請、接客や集客マーケティングの指導、オンライン予約や顧客管理のソフトウエアが提供する。また、KOLキャンプ場の品質を保つため、年1回以上の監査も行われている。

消費者にとっては、KOLの看板を掲げているキャンプ場は、衛生面や快適設備が一定品質以上に保たれているため、どの地域の施設でも安心して利用できるメリットがある。また、KOLブランドのキャンプ場を利用する度にポイントが貯まるロイヤリティプログラムもあるため、リピート客が付きやすい。

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