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  新鮮な野菜や果物が出品されるファーマーズマーケットが全米で7000ヶ所以上に拡大し、生産者と消費者をダイレクトに結ぶ、新たな流通システムを築き始めている。年間の売上規模は10億ドルを超えて、収益ビジネスとしても注目されてきている。
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全米に広がるファーマーズマーケットによる
生鮮品の直販システム
JNEWS会員配信日 2014/4/22

 米国では、近郊の農家が収穫物を直売する場所として、週末に都市部や郊外で開かれるファーマーズマーケットが活況だ。地域の町おこしとしてもファーマーズマーケットが活用されており、生鮮品や食品に限らず、地域のアーチストや手芸作家が作った作品なども販売されている。開催されるのは週末(主に土曜日)または、週に数日の場合もある。

飲食店やレストランの経営者も、ファーマーズマーケットに屋台を出店しているが、これは来場者に自店の料理を知ってもらい、店舗への来店を促す目的がある。
同様に、移動販売のフードトラックも、新規客と出会うための場としてファーマーズマーケットに出店して、料理が気に入ってくれた客には、ツイッターやフェイスブックのアカウントをフォローしてもらい、継続的な関係を築いている。

また、プロの料理人が食材を調達する場としても、ファーマーズマーケットは積極的に活用されている。毎回のように出店者は変わるため、新しい食材を発掘して生産者とのコネクションを築くことができるためだ。同様に、ホールフーズのような大手スーパーのバイヤーも、ファーマーズマーケットを定期的に訪れて、良い商材を販売している業者や生産者をスカウトしている。

《ファーマーズマーケットへの出店例》

  • プロの農業生産者
  • アマチュアの農業生産者
  • ナチュラル加工食品の業者
  • レストラン・飲食店の屋台
  • フードトラック
  • 園芸用品の販売者
  • 手芸作家
  • 音楽アーチスト、その他

全米では8千ヶ所以上のファーマーズマーケットが運営されているが、運営母体となっているのは、地域の自治体やNPOなどが多く、公園や公共施設の駐車場などを会場としている。

その背景には、米国農務省(USDA)が、国民の栄養政策として、農業生産者と消費者をダイレクトに結び付けようとする取り組みがあり、ファーマーズマーケットの運営者向けに補助金制度を設けている他、USDAのサイト内では、各ファーマーズマーケットの開催日時や出店内容がわかる検索サービスも提供している。この機能は、APIとして外部にも公開されているため、地方の自治体や民間のIT企業が、独自の検索サイトへとカスタマイズすることも可能だ。


この記事の核となる項目

 ●全米に広がるファーマーズマーケット動向
 ●フリーマーケットによる地域再生の方法
 ●オンラインとリアルを両立した出店と販路開拓
 ●フリーマーケット出店からのサクセスストーリー
 ●日本国内のフリーマーケット事情と活用策
 ●オンライン販売業者のフリーマーケット展開モデル
 ●フードトラックからスタートするナチュラルフードビジネス
 ●サブスクリプション型で生まれ変わる小売業のビジネスモデル

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